シンガポールの幼稚園・プリスクールの選び方|日本語園・英語園・インター併設園の違いと費用

シンガポールの幼稚園・プリスクールの選び方のイメージ

シンガポールに赴任が決まって、未就学の子どもがいる家庭が最初に悩むのが幼稚園・プリスクール選びです。日本語で過ごせる園にするか、英語環境に慣れさせるか、インター校の幼児クラスから入るか。

この記事では、ECDAやMOE(教育省)、ICA(入国管理局)の公式情報で制度を整理しました。あわせて、日本人家族が判断するための基準と比較表、公式サイトで情報を確認できた園の例をまとめました。

特定の園をおすすめするものではなく、比較のための材料として使ってください。

この記事はこんな方に

  • 💼働く側(駐在員ご本人)にとって保育料の目安と、帰国後の進路を見すえた方針を夫婦で話し合える
  • 🏡帯同する側(ご家族・パートナー)にとって見学する園を絞り、子どもに合う環境を選ぶ基準がわかる

ざっくり言うと

  • 🤔最初に決めたいのは帰国後、日本の小学校に戻るか
  • 🇯🇵戻る予定なら日本語で保育する園
  • 🌏英語を伸ばしたいなら英語の園・インター系
目次

まず知っておきたい、シンガポールのプリスクールの区分

遊ぶ幼稚園児(イメージ)
遊ぶ幼稚園児(イメージ)

シンガポールでは、幼稚園や保育園をまとめて「プリスクール(preschool)」と呼びます。ECDA(幼児期開発庁)の公式ページでは、次の3つの区分で説明されています。

区分(ECDA) 対象年齢 時間の考え方
Infant Care(乳児保育) 生後2か月〜18か月 全日型(7:00〜19:00)。柔軟なプランもあり
Child Care Centre(保育園型) 18か月〜7歳未満 全日型(7:00〜19:00)。柔軟なプランもあり
Kindergarten(幼稚園型) 18か月〜7歳未満 半日型のプログラム。平日5日(土日を除く)

出典:ECDA「Choosing a preschool for your child」

日本の感覚でいうと、Child Care Centreが保育園、Kindergartenが幼稚園に近いイメージです。

ただし、日本語で保育を行う園やインター校のEarly Yearsは、この区分とは別に考えます。「どの言語・カリキュラムか」で分けるほうが整理しやすくなります。

この記事では、次の4つのタイプで比較します。

  • 日本語で保育を行う園:日本人の先生が日本語で保育を行う、または日本語と英語のバイリンガルで運営する園
  • 英語のプリスクール(ローカル系・私立):ECDAの区分でいうChild Care CentreやKindergarten。英語と、園によっては中国語などを使う
  • インター校併設のEarly Years:インター校のNursery・Pre-K・K1などの幼児クラス
  • MOE Kindergarten:教育省(MOE)が運営する幼稚園

選び方の5つの基準

1. 帰国後、日本の小学校に戻る予定か

いちばん大きな分かれ目です。赴任期間が数年で、帰国後は日本の小学校に入る予定なら、日本語での集団生活や行事に慣れておける園が選択肢になります。

たとえばシンガポール日本人幼稚園は、公式サイトで日本の文部科学省の「幼稚園教育要領」に基づいた保育内容だと案内しています。

一方で、赴任が長くなりそうで、小学校からインター校を考えている場合もあります。その場合は、インター校のEarly Yearsから入ると、同じ学校にそのまま進める可能性があります。

進級の条件は学校ごとに違うので、入学前に確認してください。日本人学校とインター校の違いは日本人学校とインター校の選び方・費用比較で詳しく解説しています。

2. 家庭の言語環境と、英語にどこまで触れさせたいか

「日本語を土台にしつつ英語にも触れさせたい」という家庭向けに、日本語で保育を行う園の中にも英語の時間やクラスを設けているところがあります。

シンガポール日本人幼稚園には、行事の一部を除いて教育活動を英語で行う「JIC(Japanese International Class)」があります。いろは幼稚園は、各学年に日本語教諭と英語教諭が入る形で運営していると案内しています。

どの程度英語を使うかは園によって大きく違うため、見学時に1日の時間割を見せてもらうと具体的にイメージできます。

3. 保育時間(全日か半日か)

ECDAの区分では、Child Care Centreは7:00〜19:00の全日型、Kindergartenは半日型です。日本語で保育を行う園も、保育時間を公式に案内しています。

シンガポール日本人幼稚園は平日9:00〜15:00(預かり保育は月・火・木・金の15:00〜16:00)です。いろは幼稚園は9:00〜12:15と9:00〜15:00の2つのセッションです。

共働きの家庭や、ヘルパーさんにお迎えを頼む家庭は、降園時間と延長保育の有無を必ず確認してください。

ヘルパーさんの雇用についてはシンガポールでヘルパーを雇う方法にまとめています。

4. 送迎(スクールバス・MRT・車)

スクールバスがある園でも、住んでいるコンドが経路に入っているか、空席があるかで使えるかどうかが決まります。

シンガポール日本人幼稚園は公式サイトで、スクールバスを希望する場合は願書提出前にバスのポイントと空き状況を確認するよう案内しています。

住まいを決める前に園の候補を絞っておくと、送迎の負担を減らせます。

エリア選びは駐在家族の住むエリアガイド、子連れでの移動はMRT・バス・タクシー子連れガイドも参考にしてください。

5. 費用と、会社の補助の範囲

費用は月額の園と年額・学期ごとの園があり、単純には比べにくくなります。次の費用が保育料に含まれるかどうかも園によって違います。

  • 入園料・登録料・保証金などの一時金
  • 給食費
  • バス代
  • 施設費

また、会社の教育費補助が未就学児のプリスクール費用まで対象になるかは会社ごとに違います。赴任前に人事に確認しておくと安心です。

4タイプの比較表

下の表は、公式情報で確認できた範囲で4つのタイプの特徴をまとめたものです。個々の園によって違うため、目安として使ってください。

比較項目 日本語で保育を行う園 英語のプリスクール(ローカル系・私立) インター校併設のEarly Years MOE Kindergarten
主な言語 日本語中心(英語の時間・クラスがある園も) 英語(園による) 英語(学校による) 公式で確認を
向いている家庭 帰国後に日本の小学校へ戻る予定 現地の英語環境に慣れさせたい、全日保育が必要 小学校以降もインター校を考えている SC(シンガポール国民)・PR(永住者)の家庭
保育時間 園による(例:9:00〜15:00) Child Care Centreは全日型、Kindergartenは半日型(ECDA) 学校・学年による 公式で確認を
費用の目安 確認できた2園の全日クラスで月額S$1,560〜1,700+GST(保育料のみ) 園による。ECDAの上限額はSCの子ども向け 年額S$2万〜3万台(授業料のみ・学校と学年による) —
政府補助金 SCの子どもが対象(外国籍は対象外) SCの子どもが対象(外国籍は対象外) — KiFASはSCの子どもが対象
外国籍の入園 DP(帯同家族パス)などの滞在ビザが条件の園あり 園に確認 各校の入学審査 公式の登録案内で対象はSC・PR
探し方 園の公式サイト LifeSGの「Search for a preschool」 各校の公式サイト MOE公式サイト

費用の数字は、日本語で保育を行う園は各園の公式サイトによるものです。インター校はインター校学費比較2026-27で確認した学費表によるものです。

外国籍の子どもが知っておきたい制度のポイント

補助金は、シンガポール国籍の子どもが対象

ECDAの公式ページでは、保育園(infant care・childcare)の補助金は「ECDA認可の保育施設に通うシンガポール国籍(SC)の子ども」が対象とされています。

幼稚園の補助(KiFAS)は「Anchor Operatorの幼稚園やMOE Kindergartenに通うSCの子ども」が対象とされています。

駐在員の家族(Dependant’s Pass)の子どもは、国籍の条件を満たさないため対象外です。

また、ECDAがAnchor Operator・Partner Operatorの園に定めている保育料の上限額も、公式にはSCの子どもに適用されるものです。外国籍の子どもの保育料は、園に直接確認してください。

MOE Kindergartenは、登録対象がSCとPR

MOE Kindergartenの公式の登録案内では、K1に登録できるのは「シンガポール国籍(SC)または永住権(PR)の子ども」とされています。

優先順位もSCの子ども、PRの子どもの順に定められていて、外国籍の子どもについての記載はありません。永住権を持っていない駐在家族は、MOE Kindergarten以外の園から探すことになります。

DPを持っていれば、Student’s Passは不要

ICA(入国管理局)の公式案内では、外国籍の子どもがECDA認可の幼稚園や保育園に入る場合はStudent’s Passの申請が必要です。ただし、次のものを持っている場合は申請不要とされています。

  • 有効なDependant’s Pass
  • Long-Term Visit Pass
  • Immigration Exemption Order

駐在員の家族としてDPを申請する場合は、DPの手続きを先に進めておくとスムーズです。

日本語で保育を行う園でも、シンガポール日本人幼稚園は「お子様のDPが取得されていること」を入園の条件に挙げています。いろは幼稚園は「シンガポールの居留許可証ビザを取得していること」を入園の条件に挙げています。

赴任前後の手続きの流れは赴任準備チェックリストを参考にしてください。

日本語で保育を行う園(公式情報で確認できた例)

ここでは、公式サイトで所在地・対象年齢・料金を確認できた園を、確認できた範囲で紹介します。順位ではなく、掲載の順番に意味はありません。

ここにない園もあるので、候補を探すときの参考例として見てください。料金は公式の表記どおりで、GSTの扱いも各園の表記に合わせています。

園名 所在地 対象 保育時間 保育料(公式表記) 送迎
シンガポール日本人幼稚園 251 West Coast Road, Singapore 127390 準年少(満2歳の誕生日翌日から)・年少・年中・年長 月〜金 9:00〜15:00(預かり保育あり) 月額 日本語クラスS$1,600+GST/JIC S$1,700+GST スクールバス(9ルート)
いろは幼稚園 No.5 Stadium Walk #03-01, Kallang Leisure Park, Singapore 397693 PN(2歳児クラス、18か月を迎えた翌月から)〜K2(6歳児クラス) 9:00〜12:15(PN・N1のみ)/9:00〜15:00 月謝 S$1,075(半日)/S$1,560(全日)+GST 9% スクールバスは外部委託(バス会社と直接契約)。MRT Stadium駅

シンガポール日本人幼稚園(West Coast)

公式サイトによると、1989年4月に私立幼稚園としてシンガポール政府教育省の認可を受けて設立された幼稚園です。

シンガポール日本人学校中学部の隣にあります。日本の文部科学省の幼稚園教育要領に基づく保育を、日本人の有資格教諭が日本語で行うと案内しています。

日本での問い合わせ先は、運営側の志満育英会です。

  • クラス:準年少・年少・年中・年長。新年度は4月からで、定員に空きがあれば年度途中の入園も受け付けています。
  • JIC(Japanese International Class):年少・年中・年長に設けられたクラスで、行事の一部を除いて教育活動は英語で行われます。家庭で日本語(母語)の定着を図れる家庭を想定していると説明されています。
  • 費用(公式の諸経費表):登録料S$160+GST、入園料S$1,200+GST、保証金S$1,600(日本語クラス)/S$1,700(JIC)。保育料は月額S$1,600+GST(日本語クラス)/S$1,700+GST(JIC)で、2026年度の募集要項では給食費・教材費・保険料を含むとされています。兄弟姉妹で在園する場合の保育料の軽減制度もあります。バス代の金額は公式サイトに載っていないため、園(バス担当)に確認してください。
  • 入園の条件:学年に空きがあること、保護者がEP(専門職の就労パス)などを保持していること、子どもがDPを取得していること、スクールバス利用の場合は席の確保。日本人会への入会の有無は問わないとされています。園からの配布物や提出書類は日本語です。
  • アクセス:公式のアクセス案内では、Clementi Bus Interchangeから285番のバスで「Japanese Middle School」停留所下車、徒歩約2分です。

公式サイト:入園案内/施設案内/通園バス

いろは幼稚園(Kallang)

カラン地区のKallang Leisure Park内にある幼稚園です。公式サイトでは2歳〜6歳の子どもを対象に、各学年に日本語教諭と英語教諭が入るバイリンガル教育を行うと案内しています。

入園案内のページでは、PN(2歳児クラス)は18か月を迎えた翌月から入園できるとしています。

子どもの国籍は問わないものの、日本語教育を第一言語とする園だと理解していることが入園の条件です。

  • クラスと時間:PN・N1・N2・K1・K2。Session 1(9:00〜12:15、PNとN1のみ)とSession 2(9:00〜15:00)があります。年度は4月始まり・3月終わりで、1年を4タームに分けています。
  • 費用(公式の料金表):登録料S$220、入園金S$1,100、保証金は保育料1か月分(退園時に返金)。保育料(月謝)はSession 1がS$1,075、Session 2がS$1,560。ほかに施設費S$135(毎月)、保険料S$20(毎年)。ランチは保育料に含まれず、スクールランチは学期ごとS$375(月あたりS$125)です。いずれもGST 9%が加算され、請求はタームごとです。全日保育のみ兄弟割引があります。料金は2026年4月から2027年3月までの設定と案内されています。
  • 入園:募集は通年で、オンラインでの説明会・面接にも対応し、シンガポール国外に住んでいる家庭も申し込めると案内しています。
  • 送迎:スクールバスは外部委託で、CBD(中心業務地区)・East・Central・Westのエリアで運行し、利用する場合はバス会社と直接契約します。MRT(都市鉄道)はサークル線のStadium駅から、Kallang Leisure Parkのモールへ向かう案内があります。

公式サイト:入園案内/園生活/アクセス

料金を公開していない園もある

日本式の保育カリキュラムを掲げるCoco-Ro Learning House(20 Devonshire Road)は、満18か月の誕生日の翌日から入園できると公式に案内しています。

ただし、2026年度の料金は問い合わせ制で保育時間も確認できなかったため、表には入れていません。

料金非公開の園は、見学予約時に費用の内訳を聞いておくと比較しやすくなります。

英語のプリスクール(ローカル系・私立)の探し方

幼稚園の教室(イメージ)
幼稚園の教室(イメージ)

英語のプリスクールを探す方法として、ECDAは政府アプリ「LifeSG」のプリスクール検索を案内しています。

LifeSGのアプリまたはウェブサイトで「Services」タブから「Search for a preschool」を選ぶと、自宅や職場の近くのプリスクールを探せます。

品質の目安のひとつが、ECDAの認証制度「SPARK(Singapore Preschool Accreditation Framework)」です。ECDAの説明では、プリスクールの教育の質を高めるための品質保証の枠組みです。

認証には「SPARK Certification」と、教育・カリキュラム・リーダーシップなどで特に優れた園に与えられる「SPARK Commendation」があります。

認証を受けた園の一覧はECDAのSPARKのページから確認できます。見学と組み合わせて、判断材料のひとつとして使ってください。

料金や空き状況は、最終的に園へ直接確認することになります。外国籍の子どもの料金はSCの子どもと異なる場合があるので、「DP保持者の場合の月額」を具体的に聞くのが確実です。

インター校併設のEarly Years

インター校の中には、Nursery・Pre-K・K1などの幼児クラス(Early Years)を持つ学校があります。小学校以降も同じ学校に通わせたい家庭にとっては、早めに入っておくことが選択肢になります。

今回公式の学費表(2026/27年度)で確認した例は、いずれも年額で示されていて、次のとおりです(授業料のみ、各校の表記でGST込み)。

  • Singapore American School:Early Childhood(PS・Pre-K)S$32,510
  • UWCSEA:K1〜G1 S$39,069
  • Dulwich College (Singapore):Toddler/Nursery 半日S$21,080・終日S$37,520
  • Dover Court International School:Nursery S$30,198

このほか、申請料・入学金などの一時金に加え、学校によっては施設費や開発負担金など毎年かかる費用も別に必要です。11校の学費表と一時金はシンガポールのインター校学費比較2026-27(11校)で比べられます。

比べやすくするため、日本語で保育を行う園の月額を単純に12か月分にすると、次のとおりです(当サイトの計算)。

シンガポール日本人幼稚園の日本語クラスでS$19,200(GST別)です。いろは幼稚園のSession 2でS$18,720(GST別、施設費・ランチ別)です。

実際の請求月数や含まれる費目は園によって違うので、見積もりは園に確認してください。

タイプ別の園の例:日系・日本語プログラムあり・インター系・ローカル

日本語で保育を行う園のほかに、日本人家族がよく検討する園のタイプと、公式サイトで確認できた例をまとめました(網羅的な一覧やランキングではありません)。

日系ローカル(日本人が運営に関わる日英バイリンガル園)

日本人が経営・運営や保育に関わり、日本語と英語の両方で保育するプリスクールです。日本式の保育と英語環境を両立させたい家庭の選択肢になります。

ECDAの認可種別(チャイルドケアかどうか)や保育時間は園ごとに確認してください。

  • Coco-Ro Learning House(ココロラーニングハウス):20 Devonshire Road(Somerset・Orchard周辺)。日本式の保育(礼儀・マナー・季節行事)と日英バイリンガル教育が柱で、各クラスに英語教師が常駐。アートと体操に力を入れています。給食は日本食中心の園内調理。満18か月の誕生日の翌日から入園でき、入園は随時受付。保育料は要問い合わせ。
  • Eis International Pre-School:East Campus(7 Seraya Lane)とWest Campus(1A International Business Park)の2キャンパス。日英バイリンガルで、こぐま会のKUNOメソッドを取り入れています。学年は日本式(4月2日〜翌年4月1日生まれ)で区切り、2026年のK2は2020年4月2日〜2021年4月1日生まれ。費用は2026年、GST9%込で、登録料S$130.80、入園料S$1,569.60、保証金S$1,962、3歳以上の全日保育が月S$1,962(週2〜3日の通園プランもあり)。スクールバスあり(料金は距離により異なる)。
  • Arts Junior Montessori Preschool(アーツジュニアモンテッソーリ):11 Chang Charn Road(Alexandra周辺)。日本人が経営するモンテッソーリのプリスクールで、日本語・英語・中国語で学びます。ECDAにチャイルドケアセンターとして認可されており、通常の保育時間は1歳半〜3歳が9時〜15時、4歳以上が9時〜16時30分。7時からの早朝預かりと19時までの延長保育に対応しています。保育料は公式サイトの「保育料等」ページに掲載(GST別表示)。スクールバスあり(距離・ERP〔電子式の道路料金〕に応じた料金)。

日本語クラス・日本人スタッフのいるローカル園

ローカルの子どもや、日本以外の国から来た家庭の子どもなど、さまざまな背景の子どもが通う園です。

英語(と中国語)の環境を中心にしながら、園やキャンパスによっては日本語のプログラムを受けられるのが特徴です。

園によっては読み書きや計算などの学習にしっかり取り組むところもあります。子どもの性格によって向き不向きがあるので、見学で雰囲気を確かめるのがおすすめです。

  • Superland Pre-School(Superland Montessori Pre-School):モンテッソーリをベースにしたバイリンガルのカリキュラムで、ECDA認可のデイケアとして全日・半日のプログラムがあります(生後2ヶ月〜6歳)。日本語・フランス語・ヘブライ語の語学教師がいると案内されており、River Valleyキャンパスでは英語を第二言語とする「Superland Konohana Programme」を実施。キャンパスはRiver Valley、Tanglin、Holland Village、Bukit Timah、Jurong Eastなど16ヶ所(公式サイト掲載分)。費用は要問い合わせ。

このタイプの園は、日本語プログラムがあるキャンパスが限られていることが多くあります。「どのキャンパスで」「週に何回」日本語の時間があるのかを必ず確認しましょう。

インター系の園

インターナショナルスクール付属の幼児部や、インター系の運営会社が展開するプリスクールです。遊びを重視する園もあれば、読み書きや計算などの学習に力を入れる園もあり、方針はさまざま。

同じ系列でもキャンパスによってプログラムが違うので、系列名だけで判断せず、通いたいキャンパスのプログラムを確認することが大切です。

  • Chatsworth Preschool:Clementi Woods(93A Clementi Road、日本人学校小学部クレメンティ校の近く)とPiccadilly(3 Piccadilly Circus)の2キャンパス。インファントケア(2〜17ヶ月)とプリスクール(18ヶ月〜6歳)があり、シンガポールの幼児教育の枠組み(NEL Framework)に沿った遊び中心のカリキュラム。日本人コミュニティ向けに、日本語担当の責任者が率いる「Japanese Programme」があると案内されています(実施キャンパス・内容は園に確認を)。費用は要問い合わせ。
  • EtonHouse:インターナショナルスクール(Broadrick、Orchard)のほか、市内に多数のプリスクールを展開。Inquire-Think-LearnのアプローチにReggio Emiliaの考え方、IB PYPなどを取り入れています。キャンパスによって、中国語イマージョンのZhong Hua、自然を生かしたNature Pre-School(Mountbatten)、Sentosaのビーチ近くの園などプログラムが異なります。バイリンガルに加え、ヒンディー語・日本語・マレー語・スペイン語も提供していると案内されています(プリスクールでの実施有無・キャンパスは要確認)。費用は要問い合わせ。

小学校からインター校を考えている家庭は、日本人学校とインター校の選び方・費用比較やインター校学費比較2026-27もあわせて確認してください。

どローカル園(PCF Sparkletotsなど)

地域の子どもたちが通う、いわゆるローカルの園です。現地の子どもが中心で、現地の生活や言語にどっぷり浸りたい家庭向け。

代表的なのが、政府のAnchor Operator(AOP、政府の補助を受ける指定事業者)にも選ばれているPCF Sparkletotsです。全国に350近くのセンターがあります。

在住家庭の体験では、HDB(公営住宅)の1階部分など住宅地の中にある園が多く、自宅から近い園を見つけやすいのも利点です。

  • チャイルドケア:月〜金の7時〜19時。18ヶ月〜7歳未満(一部の園はインファントケアも)。食事・お昼寝を含みます。
  • キンダーガーテン:4歳〜7歳未満。1回1.5〜4時間(年齢による)。母語(中国語など)の授業があります。
  • 外国籍の子どもの入園:希望する園に空きがあれば入園可能。DPなどを持っていない場合は園がStudent’s Passを申請し、承認されてから通園開始です。補助はシンガポール国民のみが対象です。
  • 費用(2026年1月〜、GST込、補助前の目安):外国籍の場合、チャイルドケア月S$1,277.48、キンダーガーテン月S$572.25(シンガポール国民はそれぞれS$664.90、S$163.50)。登録料はチャイルドケアS$87.20、キンダーガーテンS$32.70。

外国籍は国民より高い料金になります。それでも、料金を公式サイトで公開している日本語園・日系の園と比べると費用を抑えやすいのが特徴です。

小学校からローカル校を考えている家庭はローカル校(MOEの公立校)に日本人は入れる?も参考にしてください。

在住家庭の声:編集部メンバーの家庭の体験から

ここからは、シンガポールで子どもをプリスクールに通わせてきた編集部メンバーの家庭の体験です。あくまで一家庭の感想で、園や時期によって状況は異なります。

  • 預かり時間は長めの園が多い:日本人幼稚園以外の園は、比較的預かり時間が長いところが多い印象でした。
  • 食事を出してくれる園が多くて助かる:お弁当づくりの負担がないうえ、子どもがローカルフードに慣れてくれたのもうれしいポイントでした。
  • スクールバスは早めに確認を:ルートや空席状況は園や時期によって違うので、住まいを決める前に園に確認しておくと安心でした。
  • ローカルのカレンダーは1月スタート:ローカルのカレンダーで動く園が多く、1月から新しい学年が始まります。日本の感覚で4月に入園を考えていると、タイミングがずれるので注意が必要でした。
  • 学年の呼び方に最初は戸惑う:N1(プレ)、N2(年少)、K1(年中)、K2(年長)という区切りに慣れるまでは少し混乱しました。生まれ年で学年が決まると覚えておくと分かりやすいです。

見学・申込みの前に確認したいこと

クレヨンで遊ぶ子ども(イメージ)
クレヨンで遊ぶ子ども(イメージ)
  • 子どものビザ(DP)の取得状況と、入園にDPが必要な時期
  • 入園できる月齢・学年の区切り(4月始まりか、1月始まりか、8月始まりか)
  • 保育時間、延長保育・預かり保育の有無と料金
  • スクールバスのルートに住まいが入っているか、空席、料金
  • 保育料に含まれるもの(給食・教材・保険・施設費)と、一時金の返金条件
  • 先生の言語構成(日本語の先生・英語の先生の人数)と1日の時間割
  • 年間の休み(ターム休み)と、日本への一時帰国の時期が合うか

いろは幼稚園は入園書類に母子手帳(予防接種・1歳半健診の記録)を挙げています。

予防接種についてはシンガポールで子どもの予防接種、休みの時期は2027年 祝日・学校休暇カレンダーもあわせて確認してください。

よくある質問

駐在員の子どもでも、プリスクールの補助金はもらえますか?

ECDAの公式情報では、保育園の補助金(Basic Subsidy・Additional Subsidy)も幼稚園の補助(KiFAS)も、シンガポール国籍(SC)の子どもが対象です。

Dependant’s Passで滞在する外国籍の子どもは対象になりません。会社の補助がある場合は、その範囲を人事に確認してください。

プリスクールに通うのにStudent’s Passは必要ですか?

ICAの公式案内では、次のものを持っている子どもは、幼稚園・保育園に通うためのStudent’s Passの申請は不要です。

  • 有効なDependant’s Pass
  • Long-Term Visit Pass
  • Immigration Exemption Order

これらを持っていない外国籍の子どもは、ECDA認可の園への入園が決まったらStudent’s Passを申請する必要があります。個別の状況はICAに確認してください。

MOE Kindergartenに入れますか?

MOEの公式の登録案内では、K1に登録できるのはシンガポール国籍(SC)または永住権(PR)の子どもとされています。

外国籍の子どもについての記載はないため、PRを持っていない場合はMOE Kindergarten以外から探すのが現実的です。

年度の途中から入園できますか?

園によります。シンガポール日本人幼稚園は、定員に空きがあれば年度途中の入園を随時受け付けるとしています。

いろは幼稚園は入園・編入の募集を通年で行っていると案内しています。スクールバスの空席も含めて、赴任時期が決まった段階で早めに問い合わせるのがおすすめです。

SPARK認証はどうやって確認しますか?

ECDAのSPARKのページに、SPARK CommendationとSPARK Certificationを受けたプリスクールの一覧が掲載されています。

認証は判断材料のひとつなので、見学で先生の関わり方や時間割を確認することとあわせて使ってください。

関連記事

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、特定の園をおすすめするものではありません。掲載した制度・料金・条件は、2026年9月29日時点で各公式サイトに掲載されていた情報です。料金や募集状況は変わることがあるため、申込み前に必ず各園・各機関の公式情報で最新の内容を確認してください。ビザや補助金の個別の判断は、ICA・ECDAなどの公式窓口や会社の人事にご相談ください。

最終確認日: 2026-10-02 / 最新情報は公式ページよりご確認ください。

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この記事を書いた人

シンガポールで暮らす日本人家族のための生活情報メディアです。週末のおでかけ、学校・習い事、住まい、お金や手続きのことまで、「知りたかった」をわかりやすくまとめています。読者の皆様にとって有益な情報を掲載するよう努めております。情報の誤りやリクエストは、お問い合わせからお気軽にどうぞ。

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