シンガポールの図書館活用ガイド|外国人の会員登録・日本語の本・子ども向けプログラム

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シンガポールの公立図書館はNLB(National Library Board、国立図書館庁)がまとめて運営しています。ショッピングモールの中にある館もあります。

外国人は会費がかかりますが、1人16点まで3週間借りられます。そのため、絵本や英語の本、雨の日の居場所として使うなら十分に元が取れます。

この記事では、駐在家族が知りたい情報を、NLBの公式情報をもとにまとめました。扱うのは、会員登録の方法と費用、日本語の本の探し方、子ども向けプログラム、主要な図書館の場所と開館時間です。

この記事はこんな方に

  • 💼働く側(駐在員ご本人)にとって英語の本やビジネス書を、お金をかけずに借りられる
  • 🏡帯同する側(ご家族・パートナー)にとって絵本や日本語の本、子ども向けの催しを日常的に使えるようになる

ざっくり言うと

  • 📚外国人もパスがあれば会員になれる
  • 📖借りられるのは本16点・電子書籍16点(21日間)
  • 📱手続きはSingpassでかんたん
目次

まず決める3つのこと(選び方・基準)

図書館の本棚(イメージ)
図書館の本棚(イメージ)

登録の前に、次の3点を決めておくと手続きがスムーズです。

1. 家族の誰が会員になるか

NLBの会員は1人ずつの登録です。公式の料金表には、外国人向けの家族割や子ども向けの別料金は見当たりません。

そのため、本を借りる人数分の費用がかかると考えておくと安全です。まずは親1人だけ登録して、子どもの本もその会員枠(16点)で借りる、という始め方もあります。

2. 年額か月額か

外国人会員の料金は年額S$43.60か月額S$3.82から選べます。月額を12か月続けると約S$45.84で、年額より高くなります。

在住期間が11か月以下になりそうなら月額、それ以上なら年額が目安です。ただし、月額を選ぶと、借りられる点数が増える「Partner Membership」には切り替えられません。

3. オンラインか窓口か

Singpassを持っている大人ならオンラインで登録できます。Singpassをまだ作っていない場合や、子どもを登録する場合は窓口に行きます。

入国したばかりでSingpassの準備がまだの方は、シンガポール入国後にやること(携帯・銀行・交通・Singpass)もご覧ください。

会員区分と費用の比較表

外国人が関係する区分を中心に、NLB公式ページの内容を整理しました(金額はシンガポールドル・税込)。

区分 対象 費用 借りられる点数・期間
Basic Membership – Foreigner(年額) 有効なパスを持つシンガポール在住の外国人 年額S$43.60+初回登録料S$10.69 資料16点・電子書籍16点/21日間
Basic Membership – Foreigner(月額) 同上 月額S$3.82+初回登録料S$10.69 資料16点・電子書籍16点/21日間(Partnerへの切り替えは不可)
外国籍のMOE(教育省)校在籍生 MOE管轄の学校(小・中・JC〔高校にあたる2年制のジュニアカレッジ〕・ITE・ポリテク)に在籍し、登録時21歳未満 無料(MOEスマートカードを持って窓口で登録) 資料16点・電子書籍16点/21日間
Partner Membership PAssion Card保有者で、年額の外国人会員 年額S$43.60(PAssion Card保有者は登録料S$10.69が免除) 資料24点・電子書籍16点/21日間
(参考)永住者 Basic シンガポール永住者 初回登録料S$10.69のみ 資料16点・電子書籍16点/21日間

出典:NLB Types of Membership, Privileges and Fees。支払いはクレジットカードかデビットカードに限られます。会費や手数料は返金されないと会員規約に書かれています(Membership Terms and Conditions)。

家族で登録した場合の目安(試算)

1人ずつ年額で登録すると、初年度は1人あたりS$43.60+S$10.69=S$54.29です。親1人と子ども2人の3人なら、初年度の合計は約S$162.87、2年目からは約S$130.80になります。

これは公式の単価をもとにした試算です。実際の請求は登録時の画面や窓口で確認してください。

会員登録の方法

必要な書類

公式ページに載っている外国人向けの書類の例は、次のとおりです。

  • Student Pass
  • Work Permit
  • Employment Permit
  • Dependant Pass
  • Special Pass
  • Visitor’s Pass

新規登録でも外国人会員の更新でも、パスの残りの有効期間が3か月以上必要です。本帰国や任期満了が近い方は、パスの有効期限を先に確認しておきましょう。

出典: Sign up for Membership

お持ちのパスが対象になるかわからない場合は、パスを持って窓口で相談するのが確実です。

オンライン登録(Singpassがある大人)

有効なパスとSingpassアカウントがある外国人は、account.nlb.gov.sg から年額・月額の会員登録と更新ができます。

オンラインで対応していない区分(Partner Membershipなど)は窓口での手続きになります。

窓口での登録(子ども・Singpassがない人)

Chinatown Library以外の公立図書館なら、どこでも11:00〜18:00にスタッフが登録を手伝ってくれます。

NLB公式のアプリ案内ページによると、Singpassで子どもをオンライン登録できるのは、子どもがシンガポール国籍か永住者で、かつシンガポール生まれの場合です(NLB Mobile: Library Membership and myLibrary username)。

そのため、外国籍の子どもは窓口で登録すると考えてください。子どものパスと、支払い用のカードを忘れずに持っていきましょう。

登録後にやること:myLibrary IDとNLB Mobileアプリ

電子書籍を読んだりアプリを使ったりするには、「myLibrary ID(ユーザー名)」が必要です。ユーザー名は英数字6〜20文字で、記号やNRIC(国民・永住者の身分証番号)番号は使えません。

公式ページによると、子どもや赤ちゃんを含むすべての会員がmyLibrary IDを作れます。

NLB Mobileアプリにサインインすると、次のことができます(NLB Mobile 公式ガイド)。

  • 会員証をアプリ上のeCardとして表示し、貸出や予約資料の受け取りに使う
  • カメラで本のバーコードを読み取って借りる(Scan-to-Borrow)
  • 貸出状況の確認と延長
  • 図書館のイベントを探して申し込む

借りる・返す・予約するときの基本ルール

図書館の子ども(イメージ)
図書館の子ども(イメージ)
  • Basic会員は資料16点と電子書籍(オーディオブックを含む)16点を、それぞれ21日間借りられます。
  • 期限までに読み終わらなければ、延長するとさらに21日間借りられます(延長できない場合もあります)。
  • 紙の資料を予約すると1点あたりS$1.58(税込)かかります。電子書籍とオーディオブックの予約は無料です。
  • 返却ポスト(Bookdrop)と予約資料の受け取りロッカーの利用時間は館によって違います(24時間使える館、モールの営業時間に準じる館など)。閉鎖中の館もあるので、各館のページで確認してください。

延滞料の金額はこの記事では扱っていません。借りる前に公式ページや会員規約で確認しておくと安心です。

日本語の本を探すには

NLBの蔵書検索で「Japanese」に絞り込む

NLBの蔵書検索(catalogue.nlb.gov.sg)で検索すると、結果の左側に「Language」と「Library」の絞り込みが出ます。

Languageで「Japanese」を選ぶと、日本語の資料だけが表示されます。Libraryで近くの館に絞ることもできます。

確認時点(2026年9月29日)では、ひらがなで「えほん」と検索するよりも、ローマ字の「ehon」や作家名のローマ字表記で検索したほうが多く見つかりました。

「ehon」で38件ヒットし、そのうちLanguageがJapaneseのものは3件でした。

同じ「ehon」の検索では、LanguageがChineseの資料が26件ありました。日本の作家の絵本が中国語訳で所蔵されている場合もあります。

そのため、欲しい本が日本語版かどうかは詳細画面で確認してください。

各図書館の公式紹介ページも確認しましたが、日本語コレクションを特色として掲げている館は見当たりませんでした。日本語の本は「蔵書検索で1冊ずつ探して、あれば予約する」使い方が現実的です。

電子書籍(Libby)で日本語の本を探す

NLBの電子書籍とオーディオブックは、OverDrive社のLibbyアプリで借りられます。myLibrary IDでサインインし、16点まで21日間借りられます。

予約した本の順番が来たら、10日以内に借りないと予約が取り消されます(NLB Mobile: Libby)。

NLBのOverDriveサイトで言語を「Japanese」に絞り込むと、確認時点では50件でした(NLB OverDrive 日本語検索結果)。

件数は変わるので、読みたい本があるかは実際に絞り込んで確かめてください。

日本人会図書室(会員施設)

日本語の本をたくさん読みたい場合は、シンガポール日本人会の図書室も選択肢です。公式ページによると、小説・ビジネス書・マンガ・絵本・英語の本など約74,000冊を所蔵しています。

出典: シンガポール日本人会 図書室

  • 場所:120 Adam Road, Singapore 289899(日本人会 2階)
  • 利用時間:毎日10:00〜19:00
  • 貸出:1世帯20冊まで・2週間。新刊・人気本・推薦本は1世帯3冊まで
  • 延滞料:1冊1日S$0.30
  • コミックルーム:日本語コミック約7,100冊(室内での閲覧のみ)
  • 予約:1世帯2冊まで

日本人会の会員向け施設として案内されています。入会の条件と会費は日本人会の公式サイトで確認してください。

なお、確認時点では、データ移行のためオンラインの蔵書検索(E-ライブラリー)が2026年5月19日から使えなくなっています。オンライン予約も5月18日19時から使えなくなっています。

予約は図書室にある予約用紙で受け付けています。

子ども向けプログラムの探し方

NLBの「What’s On」ページでは、プログラムが対象年齢別に分かれています。

「Preschoolers」は6歳までの子どもとその保護者向け、「Children and Teens」は7〜17歳と家族向けです。

イベントを細かく探すなら、「Explore All Events」から開くイベントカレンダー(GoLibrary)が便利です。次の条件で絞り込めます。

  • Audience(対象):Babies(1歳未満)、Toddlers(1〜3歳)、Preschoolers(4〜6歳)、Children(7〜12歳)、Parents など
  • Branch(館):住まいや学校の近くの館を選ぶ
  • Event Type(種類):Storytelling(読み聞かせ)、Workshop、Tinkering など
  • Language(言語):Chinese、English、Malay、Tamil、Others(日本語の選択肢はありません)

NLB Mobileアプリからもイベントを探して申し込めます。申し込みが必要かどうか、定員は何人かはイベントごとに違うので、各イベントのページで確認してください。

英語の多読を始めたい家族へ(一般的な考え方)

インター校や現地校に通う子どもがいると、「図書館で英語の本をたくさん読ませたい」と考える方もいると思います。進め方は家庭によって違いますが、たとえば次のような始め方があります。

  • 最初は、子どもが日本語で内容を知っている絵本の英語版や、絵が多くて文字が少ない本を選ぶ
  • 16点の枠を活かして、「読めそうな本」と「親が読み聞かせる本」を半分ずつ借りる
  • 英語のStorytellingイベントに参加して、本を読む習慣づくりのきっかけにする

効果の出方は子どもによって違います。学校から読書の課題が出ている場合は、先生の指示を優先してください。

学校選びについては日本人学校とインター校の選び方・費用比較で詳しく解説しています。

主要な図書館の所在地・最寄りMRT(都市鉄道)・開館時間

電子書籍(イメージ)
電子書籍(イメージ)

以下はNLB公式の各館ページで確認した内容です。

Central LibraryやBishan Libraryなどの館ページには、祝日は休館、クリスマス・新年・旧正月の前日は17:00閉館と書かれています。

改装や移転で休館中の館もあるため、出かける前に各館のページを確認してください。

図書館 所在地 最寄りMRT 開館時間 子ども・家族向け設備(公式記載)
Central Library 100 Victoria Street, National Library Board Bugis、City Hall、Bras Basah、Bencoolen 毎日10:00〜21:00 Children’s Biodiversity Library by Singapore Oceanarium、Nursing Room
Punggol Library 1 Punggol Drive, One Punggol #01-12 Punggol(LRT〔郊外の小型鉄道〕はSam Kee) 毎日10:00〜21:00 Family Lounge、Nursing Room、Spark!Lab、Stories Come Alive Room、Storyteller Cove、TinkerTots
Harbourfront Library 1 Harbourfront Walk, VivoCity #03-05(Lobby F) HarbourFront 毎日11:00〜21:00(延長時間9:00〜11:00、スタッフ対応は11:00から) Children’s Zone、Immersive Storytelling Room、Storytelling / Activity Area
Jurong Library 21 Jurong East Central 1 Jurong East 毎日10:00〜21:00 Early Literacy Library、Storytelling / Activity Area
Tampines Library 1 Tampines Walk, Our Tampines Hub #02-01 Tampines 毎日10:00〜21:00 Indoor Playground、Programme Zone
Toa Payoh Library 6 Toa Payoh Central Toa Payoh 毎日10:00〜21:00 Storytelling / Activity Area
Clementi Library 3155 Commonwealth Avenue West, The Clementi Mall #05-13/14/15 Clementi 毎日11:00〜21:00(延長時間9:00〜11:00) Storytelling / Activity Area、Interactive Digital Storytelling Kiosks
Bishan Library 5 Bishan Place #01-01 Bishan 毎日10:00〜21:00 Storytelling / Activity Area、Programme Zone
Orchard Library(library@orchard) 277 Orchard Road, orchardgateway #03-12 / #04-11 Somerset 改装のため閉館中 —

出典:NLB Our Libraries & Locations(各館ページ)

Central Library(ブギス周辺)

国立図書館ビル(100 Victoria Street)の中にある公立図書館です。最寄り駅は次の4つです。

  • Bugis
  • City Hall
  • Bras Basah
  • Bencoolen

公式の設備一覧には、Singapore Oceanariumと連携した子ども向けの「Children’s Biodiversity Library」と授乳室(Nursing Room)が載っています。

改装中のOrchard Libraryに代わる都心の館として、公式ページでもCentral LibraryとToa Payoh Libraryが近隣館として案内されています。

Punggol Library(ワンプンゴル内)

公式ページによると、床面積12,180㎡でシンガポール最大の公立図書館です。子ども・家族向けの設備として、次のものなどが一覧に並んでいます。

  • Family Lounge
  • 授乳室(Nursing Room)
  • TinkerTots
  • Storyteller Cove
  • Toy Library

北東部に住む家族や、週末に少し遠出したい家族向けです。

Harbourfront Library(ヴィヴォシティ内)

ショッピングモールVivoCityの3階にあり、最寄り駅はHarbourFrontです。

公式ページでは、大人・ティーン向けと子ども向けの2つのゾーンに分かれていると紹介されています。没入型の読み聞かせ部屋(Immersive Storytelling Room)もあります。

セントーサ方面へのお出かけや買い物と組み合わせやすい館です。

Orchard Library(library@orchard)は閉館中

オーチャードゲートウェイ内のlibrary@orchardは、確認時点では改装のため閉館しています。

返却ポストと予約ロッカーも閉鎖中なので、借りた本は別の館に返してください。再開の時期は公式ページで確認してください。

このほか、Queenstown LibraryとMarine Parade Libraryも改装で閉館中です。Ang Mo Kio Libraryは移転のため2026年8月1日から閉館しています。

子連れでの過ごし方や雨の日の行き先を探している方は、雨の日に子連れで行ける屋内スポットベスト11もあわせてどうぞ。住むエリアの近くの館を知りたい方は駐在家族の住むエリアガイド(8エリア)も参考になります。

よくある質問

Q1. 帯同家族(Dependant Pass)の配偶者でも会員になれますか?

はい。公式ページの書類の例にDependant Passが含まれています。

パスの残りの有効期間が3か月以上必要です。Singpassがあればオンラインで、なければ窓口で登録できます。

Q2. 子どもの会費は無料ですか?

外国籍の子どもの場合、会費が無料になるのはMOE管轄の学校に在籍する21歳未満の子どもです(登録時にMOEスマートカードが必要)。

公式の料金表には、それ以外の外国籍の子ども向けの別料金は載っていません。日本人学校やインター校に通う子どもが対象になるかどうかは、窓口で確認してください。

Q3. 月額で登録して、途中で年額に変えられますか?

切り替えの手続きについては、公式ページで確認できる記載が見つかりませんでした。窓口か公式の問い合わせ先に確認してください。

なお、月額会員はPartner Membershipには切り替えられないと明記されています。

Q4. 本帰国が決まったら、会費は返ってきますか?

会員規約には、会費や手数料は返金されないと書かれています。帰任の時期が近い場合は、月額での登録も検討してください。

帰国前にやることの全体はシンガポール帰任(本帰国)手続きチェックリストにまとめています。

Q5. 日本語の子ども向けイベントはありますか?

確認時点では、GoLibraryのイベント検索の言語の選択肢は次のとおりで、日本語はありませんでした。

  • 英語
  • 中国語
  • マレー語
  • タミル語
  • その他

英語の読み聞かせイベントは対象年齢で絞り込んで探せます。日本語で本に親しむ場としては、日本人会図書室なども調べてみてください。

関連記事

この記事は一般的な情報をまとめたもので、最終確認日時点の公式情報にもとづいています。会費・開館時間・休館情報・イベント内容は変わることがあります。お出かけや登録の前に、NLBとシンガポール日本人会の公式ページで最新の情報を確認してください。料金の試算は公式の単価をもとにした目安です。

最終確認日: 2026-10-02 / 最新情報は公式ページよりご確認ください。

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この記事を書いた人

シンガポールで暮らす日本人家族のための生活情報メディアです。週末のおでかけ、学校・習い事、住まい、お金や手続きのことまで、「知りたかった」をわかりやすくまとめています。読者の皆様にとって有益な情報を掲載するよう努めております。情報の誤りやリクエストは、お問い合わせからお気軽にどうぞ。

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