シンガポール入国後にやること|携帯・銀行口座・交通カード・Singpassの手続き

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辞令から入国までの全体の流れは、シンガポール赴任準備チェックリストにまとめました。この記事はその続きです。

入国した日から1ヶ月の間に済ませる「生活の基盤づくり」(携帯・銀行口座・交通カード・Singpass)を詳しく見ていきます。

ビザやパスの申請方法はチェックリスト記事に任せます。ここでは入国後の手続きの順番と、公式ページで確認できた条件だけを書いています。

この記事はこんな方に

  • 💼働く側(駐在員ご本人)にとって給与受け取りや通勤に必要な口座・携帯・交通カードを、順番どおりに整えられる
  • 🏡帯同する側(ご家族・パートナー)にとって自分名義の携帯・口座・アプリの登録を、迷わず進められる

ざっくり言うと

  • 📱最初にやるのはシンガポールの携帯番号
  • 🪪次にパスカード → Singpass
  • 🏦そのあと銀行口座・PayNow
目次

進め方の基準:どの順番でやるか

スマートフォンとSIM(イメージ)
スマートフォンとSIM(イメージ)

入国後の手続きは、ほかの手続きに必要なものを持っているかどうかで進みやすさが変わります。当サイトでは、次の3つを基準に順番を決めました。

基準1:シンガポールの携帯番号が先

MOM(人材開発省)がSGWorkPassアプリ向けに出しているSingpass登録ガイドでは、シンガポールで登録した携帯番号が必要とされています。

DBSも、外国人がSingpassを準備するときは「FIN(外国人の識別番号)とシンガポール(+65)の携帯番号」を手元に用意するよう案内しています。

そのため、最初に携帯番号を用意すると、あとの手続きが止まらずに進みます。

基準2:パスカード(FIN)が届いてからSingpass

MOMの案内によると、Employment Pass(EP、専門職の就労パス)は、指紋と写真の登録(必要な場合)または書類確認のあと、5営業日以内にカードが届きます。

Singpassはシンガポール市民・永住者・FIN保有者が対象です。パスの発行とFINの確認ができたら、すぐにSingpassを登録しましょう。

SGWorkPassアプリでデジタルのワークパスを見るときも、Singpassでログインします。

基準3:Singpassがあると銀行・交通カードが楽になる

DBSはSingpassで申し込むと入力内容が自動で入り、提出書類も減ります。

交通カードも、SimplyGo EZ-LinkカードをSimplyGoアプリに追加するときにSingpass(MyInfo)で本人確認をします。

時系列チェックリスト(入国当日/1週間以内/1ヶ月以内)

会社の手配やパスが発行された日によって実際の順番は変わります。目安として使ってください。

時期 やること 必要なもの・ポイント
入国当日 移動手段を確保する(タッチ決済のカードかEZ-Linkカード) 海外発行のMastercard・Visaは1日0.60ドルの手数料。7歳未満かつ身長0.9m未満の子どもは、運賃を払う大人と一緒なら無料
入国当日〜数日 携帯を開通する(プリペイドでつなぐか、ポストペイド契約) パス発行前はプリペイドをパスポートで登録(SIMBA・M1の公式に記載あり)
1週間以内 EPの発行手続き・指紋と写真の登録(必要な場合) 会社・エージェント経由。カードは登録後5営業日以内に届く
1週間以内 在留届を出す(ORRネット) 現地到着の90日前から出せる。同居家族もまとめて届け出られる
パス発行後すぐ Singpassを登録し、SGWorkPassアプリを設定する FIN、シンガポールの携帯番号、カメラ付きの端末(顔認証)
パス発行後すぐ ポストペイドの携帯契約に切り替える(必要なら) Singtelの場合、有効期限6ヶ月以上のパス。パスポートを求められることも
1ヶ月以内 銀行口座を開設し、PayNowを登録する パスポート、パス、住所の証明(DBSは申込前3ヶ月以内の書類)
1ヶ月以内 子どものChild Concession Cardを作る(0.9m以上7歳未満) SimplyGo Ticket Officeで申請。子どものパスポート原本が必要。申請は無料
引っ越し後5日以内 MOMに住所変更を届け出る(本人・DP家族) EP eServiceで手続きし、すぐに反映。確認ページを印刷してパスカードと一緒に保管

手続き別の比較表

手続き 主な窓口 主な必要書類(公式に書かれている範囲) 日本語対応
携帯(ポストペイド) Singtel・StarHub・M1・SIMBAなど パス、パスポート、住所の証明(会社や家族のパスの種類によって違う) 公式では確認できず
Singpass Singpass公式サイト・アプリ FIN、シンガポールの携帯番号、顔認証 公式では確認できず
銀行口座 DBS/POSB・OCBC・UOBなど パスポート、パス、住所の証明、税務上の居住地の申告 公式では確認できず
交通 SimplyGo(TransitLink)・LTA(陸上交通庁) 大人はカードのみ。子ども用カードはパスポート原本 公式では確認できず
在留届 外務省ORRネット・在シンガポール日本国大使館 パスポートの情報、住所、緊急連絡先など 日本語
住所変更 MOM(EP eService) 新しい住所(住宅の条件を満たしていること) 公式では確認できず

携帯電話:最初に番号を確保する

パス保有者がポストペイドを契約する条件

Singtelは、公式の「Eligibility and Deposit Policy」で、パスの種類ごとに必要書類を表にしています。書類は有効期限が6ヶ月以上残っている必要があります。

EPやS Pass(中技能の就労パス)は「該当するパス」が必要で、パスポートの原本を求められることもあります。

ポストペイドの契約は18歳以上が対象です。プランによってはデポジットが必要になる場合があります。

家族の場合は注意が必要です。同じ表で、Dependant’s Pass(DP、帯同家族パス)はワークパーミットなどと同じグループに入っています。

必要書類として、該当するパスと賃貸契約書(Tenancy letter、表では注記記号付き)が挙がっています。パスポートの原本を求められる場合もあるとされています。

データローミングの追加オプション(ReadyRoamなど)を申し込むには、100ドルのローミングデポジットもかかります(ローミングデータが付いたプランは不要)。

配偶者の回線を別に契約するときは、賃貸契約書の扱いを含めてSingtelに事前に確認しておきましょう。

StarHubは、オンラインストアでの申し込みに、パスポートまたは写真付きの身分証(EPなど)の写しが必要だとしています。請求先住所の証明(公共料金の請求書や銀行の明細など)も必要です。

SIMBAのモバイルプランは、市民・永住者・ワークパーミット・就労パス・長期パスの保有者で、16歳以上が対象です。

受け付ける身分証として、EP・S Pass・Dependent Pass・Long Term Visit Passなどが挙がっています。

M1のポストペイドの条件は今回公式で確認できませんでした。申し込む前に公式サイトで確認してください。

パスが届く前はプリペイドでつなぐ

パスカードが届くまでの間は、パスポートでプリペイドSIMを登録する方法があります。M1の公式FAQでは、外国人はパスポートなどで登録できると案内しています。

SIMBAは、外国のパスポートで登録する場合はプリペイドプランのみとしています。手続きはサービスセンターか正規代理店で行うとしています。

有効期間は最長30日で、番号を残すには期間内にサービスセンターで再登録が必要です。

また、1つの身分証で登録できるプリペイドSIMは、全事業者を合わせて3枚までとされています。

eSIMと日本の番号

SIMBAは、プリペイド以外の個人向けプランはオンラインでeSIMを申し込め、追加料金はかからないとしています。ほかの会社のeSIMの条件は各社の公式サイトで確認してください。

料金プランの金額は変わりやすいので、この記事には載せていません。

日本の携帯番号をどうするかは、家族ごとに事情が違います。

一般的な注意点として、日本の銀行や証券、行政サービスのSMS認証(2段階認証)に日本の番号を使っている場合があります。その場合は、解約や番号変更の前に、認証方法をアプリなどに切り替えられるか確認しておくと安心です。

Singpass:外国人も登録できる「デジタルID」

シンガポールの街(イメージ)
シンガポールの街(イメージ)

対象になる人

Singpassの公式Q&Aでは、登録できるのは15歳以上です。

対象のパスとして、次のものなどが挙がっています。

  • EP
  • S Pass
  • EPなどの保有者の家族のDependant’s Pass
  • Long Term Visit Pass(LTVP、長期滞在パス)
  • Student Pass

15歳以上の子どもがいる家庭は、子どもも対象になるか確認しておきましょう。

登録方法

登録はSingpassの公式サイトから行い、顔認証(Face Verification)を使います。流れは次の順です。

  1. 必要事項の入力
  2. カメラで顔認証
  3. パスワードの設定
  4. シンガポールの携帯番号にワンタイムパスワード(OTP)が届く

その後、Singpassアプリを入れて設定を終えます。事前にFINやカードの住所が正しいか確認しておくとスムーズです。

何に使えるか

シンガポール政府技術庁(GovTech)によると、Singpassは800以上の政府機関・企業の2,700以上のサービスで使えます。

Myinfoに登録された情報を申込フォームに自動で入れることもできます。アプリ内のデジタルICで本人確認もできます。

駐在家族にとっては、次の手続きなどに直接関わります。

  • SGWorkPassアプリ
  • DBSの口座開設
  • SimplyGo EZ-Linkカードの登録

銀行口座とPayNow

DBS/POSB

DBSは、次のいずれかを持っている外国人向けに、アプリ(digibank)での口座開設を案内しています。

  • Employment Pass
  • S Pass
  • Student Pass
  • MOMやICA(入国管理局)の許可通知書(In-Principle Approval)

Singpassで申し込むと入力内容が自動で入り、即時承認の対象になります(Instant approval)。アップロードする書類も少なくて済みます。

Singpassがない場合は書類をアップロードし、承認まで3〜5営業日かかります。

必要書類は次のとおりです。

  • パスポートの顔写真ページ(有効期限内)
  • パスなどの在留資格を示す書類
  • 住所の証明(私書箱や会社の住所は不可)

場合によっては税務上の居住地の申告も必要です。書類は申込日の3ヶ月以内のものでなければなりません。

OCBC

OCBCの公式ページ(OCBC 360 Account)によると、外国人は次のものが必要です。

  • パスポート
  • EP・S Pass・Student Passのいずれか
  • 住所の証明(電話料金の請求書や銀行の明細)

OCBCの商品をまだ持っていない外国人は、支店で手続きするとされています。この口座は開設時に1,000ドルの預け入れが必要です。

UOB

UOBは、次のパスの保有者が口座を開けると案内しています。

  • EP
  • S Pass
  • ワークパーミット
  • Dependant Pass
  • Long Term Visit Pass

必要なのは次のものです。

  • パスポートと2つ目の身分証(有効期限6ヶ月以上)
  • 住所の証明(最新の電話料金・公共料金の請求書や銀行の明細)
  • パス

外国人は支店に行く必要があり、書類は原本のみ受け付けます。

どの銀行も「住所の証明」が必要になりがちです。入国したばかりで請求書がない時期は、どの書類が使えるかを各銀行で事前に確認しましょう。

DBSは、雇用証明書(Certification letter of employment)なども住所の証明として挙げています。

PayNow

PayNowは、携帯番号やNRIC(国民・永住者の身分証番号)/FINを使って送金を受け取れる仕組みです。

DBSの場合、digibankアプリの「Pay & Transfer」→「PayNow」→「PayNow profile」から、携帯番号かFINを選んで口座と紐づけます。

FINで登録するには、先にDBS/POSBにFINを登録しておく必要があります。

交通:SimplyGo・EZ-Link・クレジットカード

大人はタッチ決済のカードで乗れる

LTAによると、電車とバスでは、Mastercard・Visa・NETS・American Expressのタッチ決済カードと、Apple Pay・Google Payなどのモバイルウォレットが使えます。

ただし、SimplyGoの公式FAQでは、海外で発行されたMastercard・Visaのデビット/クレジットカードには手数料がかかります。手数料(Foreign Bank Card Admin Fee)は1日あたり0.60ドルです。

SimplyGo EZ-Linkカード

SimplyGo Ticket Officeでは、SimplyGo EZ-Linkカードを10ドルで買えます(カード代5ドル+運賃5ドル分)。

コンビニ(7-Eleven、Buzz、Cheers)でも買えますが、価格は店によって異なります。

SimplyGo EZ-LinkカードはERP(電子式の道路料金)や駐車場の支払いには使えません。一方、残高確認やオートチャージはSimplyGoアプリで管理できます。

アプリにカードを追加するときは、NFCでカードを読み取り、Singpass(MyInfo)で本人確認をします。

子ども運賃とChild Concession Card

7歳未満で身長0.9m未満の子どもは、運賃を払う大人と一緒なら一般のバス・電車に無料で乗れます。

身長が0.9m以上で7歳未満、かつ小学校に通っていない子どもは、Child Concession Cardがあれば無料で乗れます(Express、Premium Bus、City Directは対象外)。

申請はSimplyGo Ticket Officeで行い、申請料は無料です。市民・永住者以外は子どものパスポート原本が必要で、代理で申請する人もパスポート原本などを持参します。

なお、クレジットカードのタッチ決済では子ども運賃は使えません。子どもには専用のカードを用意しましょう。

7歳以上の子どもやインターナショナルスクールの生徒が使える割引は、今回の公式ページでは確認できませんでした。SimplyGoの窓口で確認してください。

在留届と住所変更

在留届(外務省ORRネット)

旅券法第16条によって、外国に3ヶ月以上滞在する日本人は、住所を管轄する在外公館に在留届を出すことが義務付けられています。

在シンガポール日本国大使館は、ORRネットで提出するよう案内しています。シンガポールに着く90日前から出せます。

家族はまとめて届け出ることができます。シンガポール国内で引っ越したときは変更届を、帰国するときは帰国届を出します。

緊急時に大使館から連絡を受けるための届け出なので、入国後の早い時期に済ませましょう。

住所変更(MOM)

MOMの案内では、EP保有者の住所や携帯番号が変わったら、本人か会社が5日以内にMOMへ届け出る必要があります。届け出ないと、本人が罰せられる可能性があります。

手続きはEP eServiceで行い、すぐに反映されます。確認ページを印刷して、パスカードと一緒に保管します。

Dependant’s Passの家族も同じく5日以内の届け出が必要で、会社・本人・DP保有者のいずれかが手続きします。一時的な滞在先から本契約の家に移るときに忘れやすいので注意しましょう。

ICAが発行するLong-Term Visit Pass(LTVP)の保有者は、住所やパスポートが変わったら14日以内にICAへ届け出る必要があります。住所変更はSingpassでICAのe-Serviceから申請できます。

ICAのこのページでも、MOMが発行したパスの保有者はMOMで手続きするよう案内しています。ほかのパスの場合は、発行した機関の公式ページで確認してください。

配車アプリなどその他の準備

ATM(イメージ)
ATM(イメージ)

Grabなどの配車アプリは、到着直後の移動や子連れでの移動に使えます。

一般的には、アプリで使う電話番号や支払い方法を、シンガポールの番号と口座ができたら切り替えておくと管理がしやすくなります。

料金や車種の条件は変わりやすいので、各アプリで確認してください。

よくある質問

パスカードが届く前に銀行口座は開けますか?

DBSは、In-Principle Approval(許可通知書)を持っている外国人も対象にしています。ただしSingpassがない場合は書類の提出が必要で、承認まで3〜5営業日かかります。

住所の証明も必要です。

Singpassの登録にシンガポールの携帯番号は必要ですか?

MOMのSingpass登録ガイドでは、シンガポールで登録した携帯番号が必要とされています。最後の手順で、その番号にワンタイムパスワードが届きます。

先に携帯番号を用意しておきましょう。

配偶者(DP)も自分名義で携帯を契約できますか?

Singtelの表では、Dependant’s Passも契約の対象です。ただしEPとは必要書類が違い、賃貸契約書(Tenancy letter)も挙がっています。

データローミングの追加オプションには100ドルのデポジットがかかります(ローミングデータ付きのプランは不要)。ほかの会社の条件はそれぞれの公式サイトで確認してください。

日本のクレジットカードでMRT(都市鉄道)に乗れますか?

Mastercard・Visa・American Expressのタッチ決済カードなら乗れます。ただし海外発行のMastercard・Visaは1日0.60ドルの手数料がかかります。

毎日通勤する場合はEZ-Linkカードやシンガポールの銀行のカードも検討しましょう。

子どもの交通費はどうなりますか?

身長0.9m未満で7歳未満なら、大人と一緒に無料で乗れます。0.9m以上で7歳未満(小学生を除く)は、Child Concession Cardを作れば無料です。

申請はSimplyGo Ticket Officeで無料でできます。子どものパスポート原本を持っていきましょう。

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この記事は一般的な情報をまとめたもので、個別のビザ・パス、法律、金融の判断をするものではありません。ご自身のケースについては、勤務先の人事担当者やMOM・ICA・各事業者・在シンガポール日本国大使館の公式窓口に確認してください。内容は最終確認日時点のもので、条件や料金は変わることがあります。手続きの前に公式ページで最新の情報を確認してください。
参考にした公式ページ:Singtel / StarHub / M1 / SIMBA / Singpass / DBS / OCBC / UOB / LTA / SimplyGo / MOM / 在シンガポール日本国大使館

最終確認日: 2026-10-02

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この記事を書いた人

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