取引先の会社が「SGX(シンガポール取引所)上場」と書いていたり、ニュースで日経225先物の話が出てきたり。シンガポールで働いていると、SGXという名前をよく目にしますよね。
じつはSGX自体も上場企業で、株式だけでなく為替やデリバティブ、金まで扱う取引所グループです。
この記事はこんな方に
- 💼働く側(駐在員ご本人)にとって取引先の上場や資金調達の話題で、市場の仕組みを理解できる
- 🏡帯同する側(ご家族・パートナー)にとってシンガポール株を持つときの、保管の仕組みの入口になる
ざっくり言うと
- 📈何の会社?株式・債券・デリバティブ・為替などの市場を運営する取引所グループ
- 🇯🇵日本とは?1986年から日経225先物を上場。2008年に東京オフィス開設
- 👔駐在員との接点は?取引先の上場・資金調達や、シンガポール株の保管の仕組みで
SGXってどんな会社?

シンガポールの証券取引所を中心に、株式・債券・為替・コモディティの市場を運営する取引所グループです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | Singapore Exchange Limited |
| SGXコード | S68 |
| 設立 | 1999年(シンガポール証券取引所SESとSIMEXの合併)。2000年に上場 |
| 本社 | 2 Shenton Way, SGX Centre 1 |
| 事業領域 | FICC(債券・為替・コモディティ)、株式(現物)、株式デリバティブ、プラットフォームほか |
| 拠点 | 東京を含む世界19都市 |
| CEO | Loh Boon Chye |
| 決算期 | 6月 |
| 従業員数 | 平均1,182人(2026年6月期) |
| 公式サイト | sgxgroup.com |
株式の上場・売買だけでなく、取引の清算や証券の保管振替を担うCDP(The Central Depository)も子会社です。
ほかに、次の会社などもグループに入っています。
- 為替取引のSGX FX
- BidFX
- MaxxTrader
- Baltic Exchange
- Energy Market Company
- Scientific Beta
事業の中身
| 事業 | 中身 | 収益(2026年6月期) |
|---|---|---|
| FICC | 為替(SGX FX)、コモディティ、債券の上場など | S$3億7,620万(+17.0%) |
| Equities – Cash | 株式の上場・売買・清算・決済 | S$5億290万(+28.1%) |
| Equities – Derivatives | 株価指数先物など(FTSE China A50、GIFT Nifty 50、日経225など) | S$3億4,450万(前期並み) |
| Platform and Others | 市場データや接続サービスなど | S$2億5,470万(+7.0%) |
株式の1日あたり平均売買代金は34.9%増のS$18億でした。為替のSGX FXの1日平均取引高はUS$1,902億(+33.1%)と、どちらも大きく伸びました。
株式の新規上場は21件でS$41億を調達(前期は6件)。債券の上場は1,062件でした。
業績の規模感
SGXは6月決算です。最新の2026年6月期は、2025年7月から2026年6月までの1年間の数字です。
| 項目 | 2026年6月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 純営業収益 | S$14億7,830万 | +13.9%(前期S$12億9,820万) |
| 純利益 | S$6億9,840万 | +7.8% |
| 調整後純利益 | S$7億5,950万 | +24.6%(前期S$6億950万) |
調整後純利益は、一時的な損益などを除いた本業ベースの利益です。現物株の取引が好調だったことに加え、為替とコモディティの取引量が過去最高になり、幅広い事業で伸びました。
日本とのつながり

日本との縁でいちばん大きいのは、日経225先物です。SGXの前身のひとつSIMEXは1986年9月に日経平均株価(日経225)の先物を上場しました。
いまも日経225関連の先物はSGXの主要な指数先物のひとつで、2026年6月期は取引量が減ったと報告されています。
- 2008年に北京とあわせて東京オフィスを開設。
- 2014年12月、日本取引所グループ(JPX)とSGXが協力の意向書を締結。TOPIXを使った新しいデリバティブの検討、コモディティ市場の開発、データセンターを通じた接続の強化などで協力するとしました。
駐在員の仕事・暮らしとの接点
仕事では、取引先や競合がSGXに上場していれば、決算や開示資料をSGX経由で確認することになります。シンガポールでの上場や債券発行を考える会社にとっては、直接の相手先です。
為替のSGX FXやデリバティブは、金融機関や商社など市場取引をする会社の駐在員にとって身近な存在でしょう。
暮らしでは、シンガポール株を買うときに、証券の保管の仕組みとしてCDPの名前を目にすることがあります。駐在中の資産運用の考え方は駐在中の資産運用、税金は駐在員の税金入門もどうぞ。
最近の動き
- 金のOTC(取引所を通さない店頭取引)取引の清算サービスや、現物の受け渡しができる金先物など、新しい商品を打ち出しています。
- Global Listing Board、ETF(上場投資信託)のクロスリスティング手続きの簡素化、米国株のSDR(シンガポール預託証券)など、海外市場とのつながりを強める施策を進めています。
- 為替のSGX FXは1日平均取引高が過去最高を更新。新興国通貨やオプションの追加、中東・韓国・ブラジルでの顧客開拓を計画しています。
よくある質問
SGXは政府の機関?
いいえ。運営会社のSingapore Exchange Limitedは、2000年に上場した株式会社です。
自分の取引所にS68というコードで上場しています。
SGXの日経225先物はいつから?
前身のSIMEXが1986年9月に上場したのが始まりです。
なぜ決算が6月なの?
SGXの会計年度が7月〜翌年6月だからです。そのため、12月決算の銀行などとは数字の時期がずれる点に注意しましょう。
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数字は各社の公式発表(2026年6月期)に基づきます。この記事は企業情報の紹介を目的としたもので、特定の銘柄の売買をおすすめするものではありません。
最終確認日: 2026-10-02 / 最新情報は公式ページよりご確認ください。


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