子どもに「ラッフルズって誰?」「8月9日はなんでお休み?」と聞かれて、答えに詰まったことはありませんか。シンガポールの歩みを1枚の年表にまとめ、家族で行ける「ゆかりの場所」とセットで紹介します。
この記事はこんな方に
- 💼働く側(駐在員ご本人)にとって取引先や同僚との会話で役立つ、この国の成り立ちをつかめる
- 🏡帯同する側(ご家族・パートナー)にとって子どもの質問に答えながら、家族で巡れる場所が見つかる
ざっくり言うと
- 📜流れは14世紀の港町→1819年に英国の交易港→日本占領→1965年8月9日に独立
- 🏛️まず行くなら国立博物館。歴史ギャラリーが2026年10月10日に改装オープン
- 🚶半日で巡るなら博物館→フォート・カニング→川沿いのシビック地区が歩いて回れる
シンガポールの歴史ざっくり年表

「子どもに一言で説明するなら」を添えました。まずは右の列だけ読んでも、流れがつかめます。
| 年 | できごと | 子どもに一言で説明するなら |
|---|---|---|
| 14世紀 | 「テマセク」と呼ばれた島が、海の交易網の港として栄える。伝説では王子サン・ニラ・ウタマが「シンガプーラ」と名づけた | 700年くらい前から船が集まる港だった。名前は「ライオンの町」という意味 |
| 1819年 | 1月28日にラッフルズが到着、2月6日に現地の王族と条約を結び、英国東インド会社の拠点に | イギリスの人が来て、貿易の港をつくった年 |
| 1826年 | ペナン・マラッカとまとめて「海峡植民地」に | マレー半島の3つの港がひとまとまりになった |
| 1867年 | 4月1日、英国が直接治める植民地に | ロンドンのイギリス政府が直接治めるようになった |
| 1942〜45年 | 1942年2月15日から約3年半、日本が占領(昭南島)。1945年9月12日に市庁舎で降伏式 | 日本が治めていた、住む人にとってとてもつらい時代 |
| 1959年 | 選挙で選ばれた政府ができ、自分たちで内政を行う自治州に | 自分たちで国のことを決められるようになった |
| 1963年 | 9月16日、マラヤ連邦などとマレーシアを結成 | となりの国と一緒になった |
| 1965年 | 8月9日、マレーシアから分離し独立 | シンガポールという国が生まれた日。だから8月9日はお祝いの日 |
| 現在 | 独立の日を毎年ナショナルデーとして祝う | 小さな国が、みんなで力を合わせて今の街をつくった |
日本占領期は、日本人家族として子どもにどう伝えるか迷う時代です。ゆかりの場所や話し方は日本占領期の歴史と史跡ガイドで詳しく紹介しています。
年表とセットで行きたい、ゆかりの場所

National Museum of Singapore(国立博物館)
700年の歴史を、1か所でまるごとたどれる。
- ⏱️ 目安1.5〜2時間
- 🚇 Bras Basah駅から約250m、Dhoby Ghaut駅から約450m
- 💰 外国人:大人S$18、学生・60歳以上S$13、6歳以下無料(国民・PR〔永住者〕は常設展無料)。10月10〜12日は全員無料
- 🕘 毎日10:00〜19:00(チケット販売は18:00まで)
「シンガポール歴史ギャラリー」は改装のため一時閉鎖していましたが、2026年10月10日に再オープンします。14世紀から現在までの700年以上をたどる展示で、この年表とほぼ同じ流れです。
館は修復工事中で1階の駐車場が閉鎖されているので、MRT(都市鉄道)で行きましょう。
Fort Canning Park(フォート・カニング公園)
14世紀の王の丘から、ラッフルズの住まいまで。無料で歩ける歴史の丘。
- ⏱️ 目安1時間
- 🚇 Fort Canning駅、Dhoby Ghaut駅、Clarke Quay駅
- 💰 無料
- 🕘 24時間
14世紀には「禁じられた丘」と呼ばれ、王の宮殿があったとされる場所です。1822年にはラッフルズが丘に家を建て、のちに砦が築かれて今の名前になりました。
9つの歴史庭園や、180種以上のハーブ・スパイスが育つスパイスガーデンがあります。国立博物館とは丘側の入口でつながっています。
Raffles’s Landing Site(ラッフルズ上陸記念地)
「1819年」の舞台。川沿いのラッフルズ像の前で記念写真を。
- ⏱️ 目安15分
- 🚇 Raffles Place駅(出口H)。アジア文明博物館のすぐそば
- 💰 無料(屋外)
シンガポール川沿い、国会議事堂の裏にラッフルズ像が立っています。実際にどこに上陸したかには諸説あり、「本当にここだったのかな?」と子どもと話してみるのも歴史の入口になります。
Asian Civilisations Museum(アジア文明博物館)
「なぜ港が栄えたか」が、海の交易の展示でわかる。
- ⏱️ 目安1〜1.5時間
- 🚇 Raffles Place駅(出口H)から徒歩5分
- 💰 外国人は有料、6歳以下無料(国民・PRは常設展無料)
- 🕘 毎日10:00〜19:00、金曜は21:00まで(入場は閉館30分前まで)
- 👶 ベビーカー可、地下に家族用トイレあり
常設展は「海の交易」「信仰」「素材とデザイン」の3テーマ。1階の海の交易の展示では、9世紀の沈没船の積荷などから、船で各地の品物が集まった様子を実物で見られます。
子ども向けの「ACM & Friends Fun Pack」をダウンロードしておくと、宝探し感覚で回れます。
National Gallery Singapore(旧最高裁判所・旧市庁舎)
日本の降伏式も、最初のナショナルデーも、この建物の前で。
- ⏱️ 目安1〜2時間(外観だけなら15分)
- 🚇 City Hall駅から徒歩約7分
- 💰 外国人:一般入場S$20(7〜12歳・60歳以上はS$5引き)。6歳以下とシンガポール在住の学生・教員は無料(窓口で確認)
- 🕘 毎日10:00〜19:00(最終入場18:30)
旧市庁舎では1945年9月12日に日本の降伏式が行われました。1966年の最初のナショナルデー・パレードでは、大統領がこの階段で出迎えられました。
目の前の芝生がパレード会場のパダンです。館内の東南アジア美術のギャラリーは2027年後半まで休館中です。
ナショナルデー(8月9日)と、学校で習うこと
8月9日の祝日は、1965年の独立の日。独立当日、リー・クアンユー首相がテレビ会見で国民に語りかけ、翌1966年の同じ日にパダンで最初のパレードが行われました。
毎年のナショナルデーに街が赤と白に染まる理由を、年表とあわせて話してあげると伝わりやすくなります。
ローカル校やインター校で習う内容や深さは学校によって違います。
それでも、ラッフルズやサン・ニラ・ウタマ、1965年といった名前・年号を親が押さえておくと、子どもが持ち帰った話題に乗りやすくなります。
日本人学校の子どもには、身近な祝日の由来から入るのがおすすめです。
半日で回るモデルルート(シビック地区)

年表の順番どおりに歩ける、約5〜6時間のコース。屋内の博物館と屋外のスポットを交互に入れています。
- 10:00 国立博物館(Bras Basah駅)。歴史ギャラリーで全体の流れをつかむ。
- 11:45 フォート・カニング公園。丘側の入口から出て、14世紀の丘とスパイスガーデンを散歩。
- 12:45 昼食。クラーク・キー周辺や川沿いで休憩。
- 14:00 ラッフルズ上陸記念地で記念写真。
- 14:15 アジア文明博物館で、港が栄えた理由を実物で。
- 15:30 ナショナル・ギャラリーの前とパダンで、降伏式とナショナルデーの話をして終了(City Hall駅)。
子どもが小さいときは、博物館1つ+屋外1か所に絞ると無理がありません。暑さ対策の帽子と水も忘れずに。
よくある質問
何歳くらいから楽しめますか?
展示の内容がわかるのは小学校中学年くらいからですが、フォート・カニング公園やラッフルズ像は未就学児でも楽しめます。国立博物館・アジア文明博物館・ナショナル・ギャラリーは6歳以下が無料です。
歴史ギャラリーの再オープン前に行っても楽しめますか?
2026年10月9日までは歴史ギャラリーが閉まっているため、年表をたどるなら10月10日以降がおすすめです。それまではフォート・カニング公園や川沿いの屋外スポットから始めるとよいでしょう。
雨の日でも回れますか?
国立博物館・アジア文明博物館・ナショナル・ギャラリーは屋内なので、雨の日は3館に絞るのがおすすめです。フォート・カニング公園やラッフルズ像、パダンは屋外なので、晴れた日に回しましょう。
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料金・開館時間・展示内容は変わることがあります。お出かけ前に各施設の公式サイトをご確認ください。
最終確認日: 2026-10-02 / 最新情報は公式ページよりご確認ください。


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