コンドの広告やモデルルームでよく見る「CDL」のロゴ。Raffles PlaceのRepublic PlazaやCity Square Mallも、同じ会社のものです。
シンガポールを代表する不動産デベロッパーの一つ、City Developments Limited(CDL)を紹介します。
この記事はこんな方に
- 💼働く側(駐在員ご本人)にとって不動産・ホテルの取引先として、事業と日本での展開をつかめる
- 🏡帯同する側(ご家族・パートナー)にとってコンドの広告やモールでよく見る名前の正体がわかる
ざっくり言うと
- 🏘️何の会社?住宅開発・オフィス・ホテルを手がける、1963年創業の不動産大手
- 🇯🇵日本とは?東京・大阪などで賃貸住宅を保有。三井不動産レジデンシャルとの共同事業も
- 👔駐在員との接点は?コンド購入・賃貸、City Square Mall、Millenniumブランドのホテル
CDLってどんな会社?

シンガポール発で、世界28の国と地域に展開する総合不動産会社です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | City Developments Limited |
| SGX(シンガポール取引所)コード | C09 |
| 設立 | 1963年9月 |
| 本社 | Republic Plaza(Raffles Place) |
| 主要株主 | Hong Leong Investment Holdings(Hong Leongグループ) |
| 事業領域 | 住宅開発、オフィス・商業施設、ホテル、賃貸住宅 |
| 決算期 | 12月 |
| 公式サイト | cdl.com.sg |
1963年、8人の社員で始まり、同じ年の11月に上場しました。1969年からHong Leongグループが出資し、1972年までに経営権を握っています。
これまでに世界で5万5,000戸以上の住宅を開発し、延床面積で約2,300万平方フィートの不動産を保有しています。
事業の中身
| 分野 | 中身 | 2025年12月期のポイント |
|---|---|---|
| 住宅開発 | シンガポールなどでコンドやECを開発・分譲 | 売上が24.1%増。シンガポールで過去最高の1,657戸・S$43.5億を販売 |
| 投資物件 | オフィスや商業施設の賃貸(Republic Plaza、City Square Mallなど) | 税引前利益S$3億5,780万で最大の稼ぎ頭 |
| ホテル | Millennium Hotels and Resortsを中心に160超のホテル | 税引前利益S$2億5,600万 |
| リビング(賃貸住宅) | 日本・英国などの賃貸住宅 | 日本では東京・大阪などに保有 |
2025年に売り出したThe Orie(777戸)とZyon Grand(706戸)は、発表時点でそれぞれ95%、87%が売れています。
業績の規模感
| 項目 | 2025年12月期 | 2024年12月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | S$35億8,710万 | S$32億7,120万 | 9.7%増 |
| PATMI(株主帰属純利益) | S$6億2,970万 | S$2億130万 | 212.8%増(約3倍) |
住宅の販売が好調で売上が伸び、純利益は前期の約3倍になりました。2026年1〜6月期も売上S$27億、PATMI S$3億160万と、前年同期から大きく増えています。
日本とのつながり

CDLは日本での投資に積極的な会社です。公式の年表では、1997年に大阪のオフィスビル(現Umeda Pacific Building)を取得したのが日本進出の始まりです。
グループのホテル会社は2011年に銀座の土地を取得しました。三井不動産グループと組んで、「Millennium Mitsui Garden Hotel Tokyo」(2014年12月開業)を開発しました。
- 🏢 2016年: 三井不動産レジデンシャルと、東京・青山の「Park Court Aoyama The Tower」に共同投資(CDLは20%)
- 🏠 2019年: 大阪の賃貸住宅(Horie Lux)から賃貸住宅事業に参入
- 🗼 2023年: 東京23区の賃貸住宅25棟(836戸)を350億円で取得。日本の賃貸住宅は38物件・2,100戸超に
- 🏨 2025年12月: 「Bespoke Hotel Osaka Shinsaibashi」(256室)を140億円で売却
2026年9月に発表した新戦略でも、新規投資の30%を中国と日本に振り向ける方針です。
駐在員の仕事・暮らしとの接点
- 🏘️ 住まい: CDLが開発したコンドは市内各地に。購入・賃貸の検討で名前を見る機会が多い
- 🛍️ 買い物: City Square Mallは、2009年開業の「シンガポール初のエコモール」
- 🏢 仕事: Raffles PlaceのRepublic Plazaは本社を兼ねる旗艦オフィスビル
- 🏨 出張: Millennium Hotels and Resortsのホテル
住まい探しの基本はHDB・コンド・ランデッドの違いやコンド賃貸ガイドで確認できます。
最近の動き
- 2026年9月28日、新戦略「GET+」を発表。2027〜2029年度の3年間で新規投資S$50億、資産売却S$60億を計画し、運用資産(AUM)は約S$50億からS$100億への倍増を目指し、専門のファンド運用会社も設ける計画
- 2026年1月、CBD(中心業務地区)の超高級コンド「Newport Residences」(246戸)を発売し、8月の中間決算発表時点で83%が販売済み
- 2026年上期、政府売却地(GLS)のTanjong Rhu RoadとPeck Hay Roadの2区画を取得
- 2026年2月、Sentosa Coveの商業施設Quayside Isleの売却が完了
よくある質問
Hong Leongグループとの関係は?
CDLの親会社はHong Leong Investment Holdings Pte. Ltd.で、1969年からHong Leongグループが出資しています。
Millenniumのホテルとの関係は?
ホテル部門の中核です。ロンドンに上場していたMillennium & Copthorne Hotelsを、2019年に完全子会社化しました。
現在はMillennium Hotels and Resortsを中心に、世界で160超のホテルを保有・運営・管理しています。
新戦略「GET+」とは?
2018年からの戦略「GET」(Growth=成長、Enhancement=強化、Transformation=変革)を引き継ぐ、2027〜2029年度の3か年計画です。
「+」は、次の4つの数値目標(PLUS)を表します。
- 配当性向
- 財務
- 売却益
- 運用資産
シンガポールを主な投資先としつつ、資産の入れ替えとファンド運用の拡大を進めます。
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数字は各社の公式発表(2025年12月期、2026年6月中間期)に基づきます。この記事は企業情報の紹介を目的としたもので、特定の銘柄の売買をおすすめするものではありません。
最終確認日: 2026-10-02 / 最新情報は公式ページよりご確認ください。


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