出張や一時帰国、家族の来訪で乗る機会が多いシンガポール航空。じつはシンガポール取引所(SGX)の上場企業で、格安航空会社(LCC)のScootも同じグループです。
ANAとの共同事業や日本路線の動きもあわせて、駐在員が知っておきたいポイントをまとめました。
この記事はこんな方に
- 💼働く側(駐在員ご本人)にとって出張で乗る航空会社の、グループと日本路線の動きがわかる
- 🏡帯同する側(ご家族・パートナー)にとって一時帰国や家族の来訪で使う航空会社とマイルが、身近になる
ざっくり言うと
- ✈️何の会社?フルサービスのSIAとLCCのScootを持つ航空グループ
- 🇯🇵日本とは?ANAと共同事業を運営。東京・福岡・札幌などに就航
- 👔駐在員との接点は?出張・一時帰国の足。KrisFlyerのマイルも身近
シンガポール航空ってどんな会社?

チャンギ空港を拠点に、フルサービスとLCCの2ブランドで世界を結ぶ航空グループです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | Singapore Airlines Limited |
| SGXコード | C6L |
| 本社 | Airline House(25 Airline Road) |
| 主要株主 | Temasek Holdings(持分約50%、2026年3月末時点) |
| 事業領域 | 旅客・貨物の航空輸送(Singapore Airlines、Scoot) |
| 決算期 | 3月 |
| 従業員数 | 29,081人(グループ平均、2026年3月期) |
| 公式サイト | singaporeair.com |
事業の中身
グループの旅客ネットワークは、2026年3月末時点で35の国・地域の134都市。そのうちSIAが77都市、Scootが82都市に飛んでいます。
機材は旅客機・貨物機あわせて218機です。
| ブランド・事業 | 中身 | 規模(2026年3月期) |
|---|---|---|
| Singapore Airlines(SIA) | 中・長距離を中心としたフルサービスの旅客便と貨物専用機 | 旅客機148機・貨物機7機 |
| Scoot | アジア中心の格安航空(LCC) | 旅客機63機、旅客1,470万人(前期比14.6%増) |
| 貨物 | 旅客便の貨物室と貨物専用機で運ぶ航空貨物 | 貨物収入S$21億6,700万(前期比2.1%減) |
グループ全体の旅客数は4,240万人(前期比7.7%増)、座席がどれだけ埋まったかを示す旅客搭乗率は87.7%でした。
業績の規模感
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | S$205億2,200万 | S$195億4,000万 | +5.0% |
| 営業利益 | S$23億7,500万 | S$17億900万 | +39.0% |
| 純利益 | S$11億8,400万 | S$27億7,800万 | -57.4% |
本業のもうけを示す営業利益は大きく伸びました。一方で、純利益は減りました。
主な理由は、前期に計上した一時的な会計上の利益がなくなったことです。これはAir IndiaとVistaraの合併完了にともなう利益(S$10億9,800万、現金の出入りはなし)でした。
SIAはAir Indiaグループに25.1%出資しており、インドを含む「複数の拠点で戦う」長期戦略の柱と位置づけています。
日本とのつながり

日本とのいちばん大きなつながりは、ANA(全日本空輸)との共同事業です。
2025年5月から両社の共同運賃を販売しています。2025年9月搭乗分からは、シンガポール〜日本線で収入を分け合う共同事業便の運航を始めました。
コードシェア(共同運航)も広がりました。ANAの顧客が使えるSIAの就航地は、12都市から25都市に増えています。
SIAの顧客が使えるANAの就航地も、9都市から34都市に増えています。KrisFlyerとANAマイレージクラブで、マイルが貯まる予約クラスも拡大しました。
- 🗼 東京は羽田・成田の両方から直行便。成田〜ロサンゼルス線も運航
- 🍜 福岡〜シンガポールも直行便を運航
- ❄️ 札幌(新千歳)は冬の季節便。2025〜26年冬は2025年11月30日〜2026年1月29日に往復52便を運航
- 🟡 Scootは2025年12月に沖縄、2026年3月に羽田へ就航
日本支社があり、日本語の公式サイトでプレスリリースも出しています。
駐在員の仕事・暮らしとの接点
出張と一時帰国の足として、いちばん身近な会社かもしれません。東京行きは羽田・成田の両方から選べ、ANAの共同事業で日本国内の地方都市への乗り継ぎもしやすくなりました。
マイレージプログラムのKrisFlyerは会員1,180万人(2026年3月末)。ANAマイレージクラブ会員ならSIA便でANAのマイルを貯めることもできます。
週末旅行や家族の来訪ならScootも選択肢です。2026年1月にはタイのチェンライ、インドネシアのパレンバンへの直行便も始まりました。
仕事の面では、航空・旅行業界はもちろん、法人の出張契約や貨物輸送で取引先になることもあります。グループの従業員は約2万9,000人で、就職・転職先としても名前がよく挙がる会社です。
最近の動き
- ANAとの共同事業を本格化(2025年):共同運賃の販売と、収入を分け合う共同事業便の運航を開始。
- Scootが羽田・沖縄へ(2025〜2026年):日本路線を広げました。
- 新しい機材の導入:2026年5月7日時点で65機を発注済み。ボーイング787-9などの受領が続いています。
- 欧州路線の拡充:2026年5月に欧州路線の増便と、2026年10月のマドリード新規就航を発表。
よくある質問
ANAのマイルはシンガポール航空で貯まりますか?
貯まります。2025年5月21日以降の搭乗分から、SIA便でANAのマイルが貯まる予約クラスが広がりました。
共同事業便の予約はANA・SIAどちらのサイトからでもできます。
ScootはSIAとは別の会社ですか?
Scootはシンガポール航空グループのLCC(格安航空会社)です。SIAよりも近・中距離のアジア路線が中心で、2026年3月期は1,470万人が利用しました。
Temasekとの関係は?
シンガポール政府系の投資会社Temasek Holdingsが約50%を持つ大株主です(2026年3月末時点)。
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数字は各社の公式発表(2026年3月期ほか)に基づきます。この記事は企業情報の紹介を目的としたもので、特定の銘柄の売買をおすすめするものではありません。
最終確認日: 2026-10-02 / 最新情報は公式ページよりご確認ください。


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