日本から両親や義両親が遊びに来ることになったものの、迷うことがあるかもしれません。「高齢の親と小さな子どもが一緒でも疲れない回り方は?」「入国手続きで何を伝えておけばいい?」といった点です。
この記事では、在住者が案内役になる前提で、2泊3日のモデルコースを3つ組みました。
各スポットの開館時間・料金・最寄り駅・所要時間の目安は、2026年9月29日時点で公式サイトで確認できた範囲だけを載せています。
この記事はこんな方に
- 💼働く側(駐在員ご本人)にとって両親が来る日に合わせて、休暇の取り方と案内の段取りを決められる
- 🏡帯同する側(ご家族・パートナー)にとって祖父母と子どもの体力に合わせた、無理のない回り方がわかる
ざっくり言うと
- 🗓️基本の組み方は1日に大きな予定は1つ+昼は休む
- 🌺屋内でゆっくりならFlower Dome・Cloud Forest
- 🦒動物園は朝8:30から。園内トラムが便利
モデルコースの組み方(この記事の基準)

3つのコースは、次の基準で組んでいます。
- 1日に大きな予定は1つ:動物園・セントーサ・ガーデンズ・バイ・ザ・ベイのような「半日以上かかる場所」は1日1か所までにしています。
- 昼の暑い時間は休む:午前に動き、昼過ぎはホテルや自宅で休憩、夕方から再び出かける流れを基本にしています。
- エレベーターと休憩場所がわかる場所を優先:公式に車いすの貸し出しやエレベーターの案内がある施設を中心にしています。
- ホテル・レストランは指定しない:宿泊先や食事の場所は家族の好みと予算で決めてください。食事はホーカーセンターを使う場合、ホーカーセンター入門で子連れで行きやすい場所をまとめています。
- 1日目は到着日、3日目は出発日:飛行機の時間によって、1日目の夕方と3日目の午前だけが使える想定です。
3つのモデルコースの比較
| コース | 向いている家族 | 1日目(到着日) | 2日目 | 3日目(出発日) |
|---|---|---|---|---|
| A 定番コース | 祖父母が元気に歩ける/子どもが動物好き | マリーナ・ベイ(マーライオン公園→スーパーツリーの夜のショー) | 午前 シンガポール動物園/夕方 チャイナタウン | 午前 セントーサ→空港へ |
| B ゆっくり祖父母向け | 長く歩くのが心配/休憩を多めにしたい | 空港のJewelで休憩→自宅・ホテルへ | 午前 動物園(トラム・無料車いすを利用)/午後は休む | 午前 Flower Dome→空港へ |
| C 雨の日多め | 雨季の来訪/日差しを避けたい | Flower Dome・Cloud Forest | Singapore Oceanarium(セントーサ) | 午前 Chinatown Heritage Centre→空港へ |
主なスポットの早見表
| スポット | 開館時間 | 料金(公式表示) | 最寄り駅 | 所要時間の目安 | 高齢者・ベビーカー |
|---|---|---|---|---|---|
| マーライオン公園 | 毎日24時間 | 無料 | Raffles Place駅(NS26/EW14) | — | 屋外。日陰の有無は現地で確認を |
| ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ 屋外庭園・Supertree Grove | 毎日5:00〜翌2:00 | 無料 | Gardens by the Bay駅(TE22)Exit 1/Bayfront駅(CE1/DT16)Exit B | — | 車いす貸し出しS$2/日。園内シャトルあり |
| Flower Dome | 毎日9:00〜21:00(最終入場20:30) | 非居住者は大人S$12、子ども(3〜12歳)S$8(シニア料金S$8は居住者のみ) | 同上 | 約1時間 | 館内23〜25℃ |
| Cloud Forest | 毎日9:00〜21:00(最終入場20:00) | 非居住者はFlower Domeとのセット 大人S$46・子どもS$32 | 同上 | 約1時間 | 館内23〜25℃、湿度80〜90% |
| シンガポール動物園 | 毎日8:30〜18:00(最終入場17:00) | 非居住者 大人S$49、子ども(3〜12歳)S$34。3歳未満は21歳以上の大人同伴で無料 | Khatib駅(NS14)からMandai Khatibバス | 公式の目安は確認できず | トラム無料・乗り放題、車いす無料(先着順) |
| Singapore Oceanarium | 日により変動(公式で確認を) | 大人(13〜59歳)S$55から、子ども(4〜12歳)・シニア(60歳以上)S$43から | HarbourFront駅→Sentosa ExpressでResorts World駅 | 約3.5時間 | ベビーカー可、車いすレンタルS$15 |
| Chinatown Heritage Centre | 毎日10:00〜20:00(最終入場19:15) | 公式で確認を(3歳未満無料) | Chinatown駅Exit Aから徒歩約2分 | ガイドツアー約1.5時間 | 全フロアにエレベーター。ベビーカーは1階に置く |
| Jewel Rain Vortex(空港) | 毎日10:00〜22:00 | 公式で料金の記載は確認できず | チャンギ空港直結 | — | Jewelのコンシェルジュで車いす無料 |
料金はいずれもシンガポールドル(S$)で、公式ページの表示をそのまま載せています。購入方法・日付・キャンペーンで変わることがあるため、購入前に公式ページで確認してください。
コースA:2泊3日の定番コース
シンガポールらしい景色・動物・街歩き・セントーサを一通り回るコースです。歩く距離が長くなるため、祖父母が日常的に散歩をしている家族向けです。
1日目(到着日):マリーナ・ベイで夜のショー
夕方に到着したら、荷物を置いてマリーナ・ベイへ向かいます。マーライオン公園はフラトン・ホテルの前、マリーナ・ベイに面した場所にあります。
シンガポール政府観光局の公式サイトでは、次のように案内されています。
- 入場無料
- 毎日24時間
- 最寄り駅はRaffles Place駅(NS26/EW14)
駅からの道順や徒歩時間は、地図アプリで確認してください。
夜はガーデンズ・バイ・ザ・ベイのSupertree Groveへ。入場無料で、光と音のショー「Garden Rhapsody」は毎晩19:45と20:45の2回です。
スーパーツリーの照明は毎晩23:30に消えます。
アクセスは、Thomson-East Coast線のGardens by the Bay駅(TE22)Exit 1、またはCircle線・Downtown線のBayfront駅(CE1/DT16)Exit Bからです。そこから地下通路を進み、Dragonfly BridgeかMeadow Bridgeを渡って入園します。
2日目:午前は動物園、夕方はチャイナタウン
シンガポール動物園は毎日8:30開園、最終入園17:00です。朝の涼しい時間に入るのが組みやすい施設です。
Khatib駅(NS14)からMandai Khatibバス(M2)が毎日8:30〜24:00に運行しています。運賃は大人と7〜12歳がS$2.50、7歳未満は無料です。
ほかにChoa Chu Kang駅から927番、Ang Mo Kio駅・Springleaf駅から138番のバスもあります。
園内トラムは入園券に含まれていて乗り放題です。最終便は乗り場によって17:30〜18:15頃と案内されています。
ベビーカー・ワゴンのレンタル(2人まで・合計35kgまで)はS$18です。午後は暑くなるので、昼過ぎにいったん宿や自宅へ戻って休むと、夕方からの外出が楽になります。
夕方はチャイナタウンへ。Chinatown駅Exit Aから徒歩約2分のChinatown Heritage Centreは20:00まで開いています(最終入場19:15)。
夕食はホーカーセンターを使うと、祖父母にもローカルの食事を気軽に体験してもらえます。
3日目(出発日):セントーサで半日
セントーサへはHarbourFront駅からVivoCityのLevel 3(Lobby L)にある駅でSentosa Expressに乗ります。
始発7:00・終電24:00です。公式では標準料金(入島料込み)S$4、7歳未満で大人同伴の子どもは無料と案内されています。
島内の駅間の移動は無料です。歩いて渡れるSentosa Boardwalkもあります。
出発便の時間から逆算して、空港へ向かう時間に余裕を持たせてください。
コースB:ゆっくり祖父母向けコース

移動と歩く距離を減らし、休憩の時間を多めにとったコースです。祖父母が長く歩くのが心配な場合や、到着日が深夜便明けで疲れている場合に向いています。
1日目(到着日):空港のJewelで一息
チャンギ空港には4つのターミナルに無料の車いすがあります。出発・到着ホール、トランジットエリアのインフォメーションカウンターで先着順に借りられます。
到着前にオンラインで予約することもできます。
航空会社の車いすサービスを使う場合は、航空会社か旅行会社に予約します(公式では出発の48時間前までが目安)。
空港直結のJewelにある室内の滝「Rain Vortex」は毎日10:00〜22:00です。光と音のショーは月〜木20:00・21:00、金〜日・祝日と祝日前日は20:00・21:00・22:00です。
Jewelのコンシェルジュカウンターでも無料の車いすを借りられます。初日はこれだけにして、早めに休むのがおすすめです。
2日目:動物園はトラムと無料車いすで
動物園の入口では、無料のセルフサービス車いすを先着順で借りられます。トラムに乗るときは車いすやベビーカーを畳んで専用スペースに置くよう案内されています。
授乳室は正面入口・KidzWorld・Reptile Kingdomにあります。園内には給水所もあるので、水筒を持って行くと便利です。
行きはタクシーや配車アプリを使うと乗り換えが減ります。動物園にはタクシー乗り場もあります。
昼前後に切り上げて、午後は自宅やホテルで休む計画にしておくと、祖父母も子どもも無理がありません。
3日目(出発日):午前にFlower Domeだけ
Flower Domeは9:00開館で、公式の所要目安は約1時間です。館内は23〜25℃に保たれていて、暑さを避けながら花を見られます。
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイでは車いすを1日S$2で借りられます(Arrival Gift Shop、The Canopyと Floral Fantasyのチケットカウンター、20:30までに返却)。
Bayfront駅・Active Garden・Flower Domeを結ぶシャトルも運行しています(9:00〜21:00、2回分でS$3、車いす利用者は無料・付き添いは有料)。
コースC:雨の日多めコース
雨季や、日差しが強くて外を歩きたくない時期のためのコースです。屋内で過ごせる時間が長い施設を中心にしています。
子ども向けの屋内スポットをさらに探す場合は、雨の日に子連れで行ける屋内スポットベスト11も参考にしてください。
1日目(到着日):Flower DomeとCloud Forest
到着日の夕方でも、Flower Dome(最終入場20:30)とCloud Forest(最終入場20:00)は間に合う可能性があります。
Cloud Forestには高さ35mの室内の滝があります。ミストは10:00から20:00まで2時間おきに出ます。
Bayfront駅(CE1/DT16)Exit Bからは地下通路を進み、橋を渡って入園します。雨の日は傘を用意しておきましょう。
非居住者の料金は、Flower Domeのみで大人S$12、2館セットで大人S$46・子どもS$32と公式に表示されています。
Cloud Forestでは現在「Jurassic World: The Experience」が行われています。大きな音や点滅する光があると案内されています。
音に敏感な子どもや祖父母がいる場合は気をつけてください。
2日目:セントーサのSingapore Oceanariumで半日
Singapore Oceanariumは、Sentosa ExpressでVivoCityから1駅のResorts World駅で降り、案内に沿って歩きます。
公式FAQでは次のように案内されています。
- 所要約3.5時間
- ベビーカー・ワゴンは持ち込み可
- 車いすは1階のGuest ServicesでS$15で借りられる(先着順)
館内への飲食物の持ち込みは、ベビーフード・ミルクや食事制限のある人の食べ物を除いて不可です。
3日目(出発日):Chinatown Heritage Centre
Chinatown Heritage Centreは10:00開館です。全フロアにエレベーターがあり、1階に車いす対応のトイレがあります。
ベビーカーは展示室に持ち込めず、1階の置き場に置きます。車いす利用者は同時に3人までとされています。
料金は公式ページの画像で案内されていて、文字で確認できませんでした。そのため、公式で確認してください(3歳未満は無料)。
2026年10月13日は休館と案内されています。
来訪する家族の入国手続き
シンガポールに入国する人は、到着日を含む3日前からSG Arrival Card(SGAC〔電子入国カード〕、電子健康申告を含む)を提出します。たとえば6月30日に到着するなら6月28日から提出できます。
提出はICA(入国管理局)の「SGAC e-Service」か「MyICA」アプリで、無料です。ICAは、有料で提出を代行する商業サイトを支持・推奨していないと注意を呼びかけています。
同じ旅行で一緒に来る家族なら「Group Submission」でまとめて提出できます。
パスポートは、シンガポール入国時に残存有効期間が6か月以上必要です。在日シンガポール大使館は、日本国籍の人がレジャーや商用で入国する場合はビザ不要と案内しています。
滞在できる日数など個別の条件はICAの公式ページで確認してください。
チャンギ空港では、外国人旅行者も事前登録なしで自動化ゲートを使えます(6歳以上、ICAO〔国際民間航空機関〕規格のパスポートで残存6か月以上)。
高齢の家族が操作に不安がある場合は、空港の特別支援の案内も確認しておくと安心です。
日本の家族が持ってくるときの注意
来訪前に、家族へ次の点を伝えておきましょう。詳しくはシンガポールの法律・罰金で日本人が気をつけることにまとめています。
- 電子たばこ(ベイプ):購入・所持・使用も、持ち込みも禁止です。個人の罰金は上限S$10,000です。
- 紙巻たばこ:免税枠はありません。申告せずに持ち込むと、初回は1箱(20本)ごとにS$200のコンポジション(罰金)の対象です。
- チューインガム:HSA(保健科学庁)が承認した歯科用・医療用を除き、輸入禁止です。
- 常備薬:承認が不要な薬なら3か月分まで持ち込めます。処方箋や医師の手紙の写しを持ち、元の容器・包装のまま持参します。成分によっては事前承認が必要で、申請は入国の2週間以上前です。本人以外の分は原則として持ち込めません。対象かどうかはHSAの公式ページで確認し、判断に迷う場合は医師・薬剤師に相談してください。
高齢者と子どもの移動、暑さ対策

MRT・バス・タクシー
LTA(陸上交通庁)は、すべてのMRT(都市鉄道)駅に少なくとも1つのエレベーター付きバリアフリー経路があると案内しています。
ベビーカー連れは駅やバスインターチェンジの優先列(priority queue)を使うよう案内されています。
祖父母とベビーカーが一緒のときは、エスカレーターではなくエレベーターを使い、ピーク時間を避けると移動しやすくなります。
運賃やタクシー・配車アプリの使い方、チャイルドシートのルールはシンガポールのMRT・バス・タクシー子連れガイドで解説しています。
暑さ対策(一般的な注意)
シンガポールは一年中暑いため、次のような工夫が役立ちます。
- 屋外の予定は午前か夕方以降にし、昼過ぎは屋内か休憩にあてる
- 水筒を持ち、こまめに水分をとる。帽子・日焼け止めを使う
- 冷房の効いた屋内との温度差に備えて、薄手の羽織りものを持つ
- NEA(国家環境庁)の「myENV」アプリやweather.gov.sgで、暑さのリスク(Heat Stress:Low/Moderate/High)を確認できる
体調に不安がある場合は無理をせず、医療機関に相談してください。日本語で相談できる医療機関は日本語が通じるクリニック・歯科・小児科ガイドを参考にしてください。
無料で過ごせる場所も組み込む
予定を詰め込みすぎたときは、公園など無料の場所で過ごす時間を入れると、出費も体力も抑えられます。シンガポール子連れ無料スポット15選から、宿や自宅の近くの場所を選ぶのも一案です。
公式情報の確認先
- ICA:SG Arrival Card
- ICA:入国の条件
- Gardens by the Bay:開園時間
- Mandai:シンガポール動物園
- Singapore Oceanarium:営業時間
- Chinatown Heritage Centre:Plan Your Visit
- HSA:個人用医薬品の持ち込み
よくある質問
祖父母の分のSG Arrival Cardを在住者がまとめて提出できますか?
ICAの案内では、Group Submissionは「同じ旅行で一緒にシンガポールへ来る人のグループ」向けです。別々の旅行をまとめることはできません。
祖父母が同じ旅程で来るなら1つのグループとして提出できます。
在住者が代わりに入力してよいかなど細かい条件は、ICAの公式ページ(FAQ)で確認してください。
動物園は何時に行くのがいいですか?
開園は8:30です。公式に「おすすめの時間帯」は示されていません。
ただ、暑さを考えると、開園に合わせて入り、昼過ぎに切り上げる組み方がしやすいです。
トラムの最終便は17:30〜18:15頃なので、夕方まで残る場合は時間に注意してください。
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイで車いすは借りられますか?
公式ページでは、Arrival Gift Shop、The CanopyとFloral Fantasyのチケットカウンターで1日S$2で借りられると案内されています。返却は20:30までです。
子どもの料金は何歳から必要ですか?
施設によって違います。動物園とFlower Dome・Cloud Forestは子ども料金が3〜12歳、Singapore Oceanariumは4〜12歳と表示されています。
Sentosa Expressは7歳未満で大人同伴の子どもが無料です。
出典: セントーサ公式サイト
移動にどのくらい時間がかかりますか?
スポット間の移動時間は、公式ページではほとんど案内されていません。出発地や時間帯、MRTかタクシーかで変わるため、当日に地図アプリで確認してください。
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最終確認日: 2026-10-02 / 最新情報は公式ページよりご確認ください。


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