ラッフルズ・プレイスにそびえるUOB Plazaや、アプリのUOB TMRWで名前を目にするUOB。DBS・OCBCと並ぶシンガポールの地場大手行で、とくにASEANでの存在感が大きい銀行です。
日系企業向けの窓口も持っているので、仕事で関わる駐在員も多いはず。どんな会社なのかを整理します。
この記事はこんな方に
- 💼働く側(駐在員ご本人)にとって日系企業の東南アジア展開の相談先として、どんな銀行かをつかめる
- 🏡帯同する側(ご家族・パートナー)にとって口座やカードの選択肢の一つとして、会社の特徴がわかる
ざっくり言うと
- 🏦何の会社?1935年創業。中国とASEAN4か国に銀行子会社を持つ地場大手行
- 🇯🇵日本とは?1972年に東京支店を開設。日系法人向けの専用チームも
- 👔駐在員との接点は?日系企業のASEAN展開の相談先、個人口座・カードでも
UOBってどんな会社?

シンガポールに本店を置き、ASEANの個人・法人取引に強い銀行グループです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | United Overseas Bank Limited |
| SGX(シンガポール取引所)コード | U11 |
| 設立 | 1935年 |
| 本社 | 80 Raffles Place, UOB Plaza |
| 主要株主 | Wee Ee Cheong氏(副会長兼CEO)、Wee Ee Lim氏、Wee Ee Chao氏、Wee Investments (Pte) Limitedなど(2026年2月23日時点) |
| 事業領域 | 個人向け銀行(Group Retail)、法人向け銀行(Group Wholesale Banking)、市場部門(Global Markets) |
| 拠点 | 19市場に470超の拠点。中国・インドネシア・マレーシア・タイ・ベトナムに銀行子会社 |
| 決算期 | 12月 |
| 公式サイト | uobgroup.com |
自前での成長と買収を重ねて大きくなってきた銀行です。
最近ではCitigroupの個人向け銀行事業を、インドネシア・マレーシア・タイ・ベトナムで買収・統合しました。個人のお客さまは850万人を超えました。
事業の中身
| 部門 | 中身 | 総収入(2025年12月期) |
|---|---|---|
| Group Retail | 個人向けの預金・カード・ローン・保険・資産運用 | S$51億 |
| Group Wholesale Banking | 中小企業から多国籍企業、金融機関までの法人取引 | S$62億4,500万 |
| Global Markets | 為替・金利・クレジット・株式などの財務商品 | S$10億6,400万 |
いちばん大きいのは法人部門です。国をまたぐ取引の収入は法人部門の収入の27%を占め、ASEANのネットワークを生かした取引が柱になっています。
個人部門では、VisaとMastercardのカード発行でASEAN首位に立っているのが強みです。
業績の規模感
| 項目 | 2025年12月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 総収入 | S$138億 | −3%(前期S$142億9,400万) |
| 純金利収入 | S$94億 | −3% |
| 手数料収入 | S$26億 | +7% |
| 営業利益 | S$77億 | −4% |
| 純利益 | S$47億 | −23%(前期S$60億4,500万) |
| ROE(自己資本利益率) | 9.6% | 前期13.3% |
純利益が大きく減ったのは、予防的な引当金(将来の貸し倒れへの備え)を積み増したためです。景気の先行きが不透明になるなかで、2025年7〜9月期に積み増しました。
本業のもうけを示す営業利益はS$77億で、減少は4%にとどまりました。金利低下で利ざやは縮んだものの、貸出は4%伸びています。
日本とのつながり

UOBの東京支店は1972年の開設です。永田町の山王パークタワー13階にあります。
法人・金融機関・不動産ファンド向けに、次のようなサービスを扱っています。
- 融資・預金
- 貿易金融
- 保証
- 送金
- 為替・金利デリバティブ など
- シンガポール本店には日系企業グループがあり、各国の専門チームと組んで日系法人を支えています。口座開設から資金管理、融資、貿易金融、為替まで、日本語の案内ページと専用の問い合わせ窓口があります。
- 2016年6月、りそなグループの銀行(りそな銀行など3行)とUOBが業務提携。東南アジアに進出する日本企業の支援が目的です。
- 2011年に立ち上げた海外直接投資(FDI)アドバイザリー部門は、アジアの11か所に拠点を持ち、企業のアジア進出をワンストップで支援しています。
駐在員の仕事・暮らしとの接点
仕事では、日系企業がシンガポールを拠点にASEANへ広げるときの相談先になります。マレーシア・タイ・インドネシア・ベトナム・中国に銀行子会社があるので、周辺国に拠点を出すときの取引先候補にもなります。
暮らしでは、個人口座やクレジットカード、スマホアプリのUOB TMRWが接点です。口座選びは銀行口座比較をどうぞ。
オフィスのUOB Plazaはラッフルズ・プレイスにあり、CBD(中心業務地区)で働く人には見慣れた建物です。
最近の動き
- 2026年5月、Punggol Digital District(PDD)に入居する最初の銀行に。S$5億を投じたテクノロジー拠点で、2026年10月までに3,000人超が働く計画です。
- 2026年8月、資産運用会社UOB Asset Managementを、日本を含むアジア8市場でAllianz Global Investorsに譲渡すると発表(譲渡額S$5億5,500万、2027年完了予定)。今後は販売・アドバイスに力を入れます。
- 2026年上半期の純利益はS$29億(前年同期比+3%)。4〜6月期は+10%のS$15億でした。
よくある質問
東京支店はどんなお客さま向け?
法人、金融機関、不動産ファンドなどが対象で、日本での海外直接投資(FDI)の相談にも対応しています。駐在員個人の口座は、シンガポールで開くのが基本です。
日系企業の担当窓口はある?
あります。シンガポール本店に日系企業グループがあり、日本語の案内ページから問い合わせができます。
Temasekは大株主?
UOBが開示している主要株主(5%以上)に、Temasekは入っていません。
主要株主は次のとおりです。
- Wee Ee Cheong氏(副会長兼CEO)
- Wee Ee Lim氏
- Wee Ee Chao氏
- Wee Investments (Pte) Limited など
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数字は各社の公式発表(2025年12月期・2026年上半期)に基づきます。この記事は企業情報の紹介を目的としたもので、特定の銘柄の売買をおすすめするものではありません。
最終確認日: 2026-10-02 / 最新情報は公式ページよりご確認ください。


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