OCBCとは?事業・業績・日本との関係を解説|シンガポール上場企業ガイド

シンガポールのビジネス街(イメージ)

DBS・UOBと並んで「シンガポールの3大銀行」と呼ばれるOCBC。街なかで支店やATMを見かけることも多いですよね。

じつは銀行だけでなく、生命保険のGreat Easternやプライベートバンクまで持つ総合金融グループです。どんな会社なのかを駐在員目線でまとめました。

この記事はこんな方に

  • 💼働く側(駐在員ご本人)にとって取引先・提携先として名前が出たときに、事業の中身を説明できる
  • 🏡帯同する側(ご家族・パートナー)にとって口座・カード・保険で使う銀行が、どんな会社かがわかる

ざっくり言うと

  • 🏦何の会社?1932年誕生の老舗銀行。保険・プライベートバンクも持つ金融グループ
  • 🇯🇵日本とは?東京支店で法人向けに営業。JCBとも加盟店で提携
  • 👔駐在員との接点は?口座・カードに加え、保険やJCBが使えるお店でも
目次

OCBCってどんな会社?

銀行のATMコーナー(イメージ)
銀行のATMコーナー(イメージ)

シンガポールでいちばん歴史のある銀行で、資産規模で東南アジア2位の金融グループです。

項目 内容
正式名称 Oversea-Chinese Banking Corporation Limited
SGX(シンガポール取引所)コード O39
設立 1932年(地場3行の合併。最も古い銀行は1912年創業)
本社 63 Chulia Street, OCBC Centre East
主要株主 Selat (Pte) Limited(14.44%)、Lee Foundation(5.13%)(2026年2月25日時点)
事業領域 個人・プライベートバンキング、法人向け銀行、市場部門、保険
拠点 19の国・地域に約400の支店・駐在員事務所
グループCEO Tan Teck Long(2026年1月から)
決算期 12月
公式サイト ocbc.com

主要市場は次の4つです。

  • シンガポール
  • マレーシア
  • インドネシア
  • 中華圏

グループには、シンガポールとマレーシアで最も歴史のある生命保険グループGreat Eastern Holdingsが入っています。プライベートバンクのBank of Singapore(100%子会社)もグループの一員です。

事業の中身

銀行の3部門に保険を加えた4本柱です。生命保険会社をグループの中に持っているのが大きな特徴です。

部門 中身 税引前利益(2025年12月期)
Global Consumer/Private Banking 個人向けの預金・カード・ローンと、富裕層向けのプライベートバンキング(Bank of Singapore) S$22億900万(+2%)
Global Wholesale Banking 企業・金融機関向けの融資や資金管理 S$35億8,800万(+4%)
Global Markets 為替・金利などのトレーディングや財務商品 S$9億4,800万(+67%)
Insurance Great Eastern Holdings(OCBCが93.7%保有)の生命保険・損害保険 S$14億9,100万(+25%)

業績の規模感

項目 2025年12月期 前期比
総収入 S$146億 +1%(過去最高)
純金利収入 S$91億5,000万 −6%
非金利収入 S$54億6,000万 +16%
税引前利益 S$91億2,000万 +2%(過去最高)
純利益 S$74億2,000万 −2%(前期S$75億9,000万)
ROE(自己資本利益率) 12.6% ―

金利の低下で純金利収入は減りましたが、手数料や保険などの非金利収入が16%伸び、収入と税引前利益は過去最高でした。ウェルスマネジメント関連の収入は14%増のS$56億で、総収入の38%を占めます。

保険の収入も17%増のS$10億7,000万と伸びています。

日本とのつながり

カード決済の端末(イメージ)
カード決済の端末(イメージ)

日本では、東京支店が法人・機関投資家向けに営業しています。場所は永田町の山王パークタワー5階。

企業向けの融資、貿易金融、預金、送金などを扱っています。

日本人に身近なところでは、JCBとの提携があります。

2019年10月、OCBCの加盟店とATMでJCBカードの取り扱いが始まりました。これにより、シンガポールのデパートやスーパーでJCBカードが使える場所が広がりました。

駐在員の仕事・暮らしとの接点

暮らしでは、給与口座やクレジットカードの選択肢になります。3行の違いは銀行口座比較で詳しく比べています。

日本で作ったJCBカードが使えるお店が増えたのも、この提携のおかげです。

仕事では、シンガポール・マレーシア・インドネシアに強い地場銀行として、東南アジアで事業を広げる会社の取引先候補になります。

グループには保険会社とプライベートバンクがあります。そのため、法人取引だけでなく、資産運用や保険の相談先として名前を聞くこともあるでしょう。

最近の動き

  • 2026年1月、Helen Wong氏の退任にともない、Tan Teck Long氏がグループCEOに就任。
  • 2026年4月、サステナブル・ファイナンスで支援する中小企業を2028年までに1万2,000社に増やし、サステナブル・ファイナンスの額を2025年末のS$130億からS$250億に増やす目標を発表。対象はシンガポール、マレーシア、香港、インドネシアです。
  • 2026年上半期(1〜6月)の純利益は前年同期比13%増のS$41億9,000万と過去最高。非金利収入が36%増えました。

よくある質問

東京支店で個人の口座は作れる?

東京支店は法人・機関投資家のお客さま向けの拠点で、融資や貿易金融、預金、送金などの法人向けサービスを提供しています。個人の口座はシンガポールで開くのが基本です。

Great Easternとの関係は?

OCBCがGreat Eastern Holdingsの93.7%を保有する子会社です。OCBCの決算では「保険」部門として数字が載っています。

DBSのようにTemasekが大株主なの?

OCBCの年次報告書で開示されている主要株主(5%以上)は、Selat (Pte) Limited(14.44%)とLee Foundation(5.13%)です。Temasekは入っていません(2026年2月25日時点)。

関連記事

数字は各社の公式発表(2025年12月期・2026年上半期)に基づきます。この記事は企業情報の紹介を目的としたもので、特定の銘柄の売買をおすすめするものではありません。

最終確認日: 2026-10-02

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

シンガポールで暮らす日本人家族のための生活情報メディアです。週末のおでかけ、学校・習い事、住まい、お金や手続きのことまで、「知りたかった」をわかりやすくまとめています。読者の皆様にとって有益な情報を掲載するよう努めております。情報の誤りやリクエストは、お問い合わせからお気軽にどうぞ。

コメント

コメントする

目次