「住宅価格がまた上がった」というニュースを見て、「うちは賃貸だけど、次の更新で家賃も上がるの?」と気になった方もいるのではないでしょうか。
10月1日に発表されたのは売買価格の速報です。7〜9月の家賃の統計はまだ出ていません。
賃貸で住む駐在家族が、今回の数字のどこを見ればよいかを整理しました。
この記事はこんな方に
- 💼働く側(駐在員ご本人)にとって契約更新や住宅手当の見直しを前に、相場の流れをつかめる
- 🏡帯同する側(ご家族・パートナー)にとって家賃の統計がいつ出るか、次の更新までに何を見ればよいかがわかる
ざっくり言うと
- 📈民間住宅の売買価格は7〜9月に前期比+1.4%(速報)。郊外のコンドとランデッドが上昇
- 🏠家賃は今回の速報には入っていない。売買価格だけの発表
- 📅更新・家賃交渉を控えた人は10月23日(金)の第3四半期の不動産統計を待って判断
10月1日に発表された数字

民間住宅の価格指数は、2026年第3四半期(7〜9月)に前期比+1.4%でした。
- 📅 発表日:2026年10月1日(木)、都市再開発庁(URA)
- 📊 中身:民間住宅(コンド・ランデッド)の売買価格の指数。速報値
- 📝 元データ:印紙税の支払いのために提出された取引価格と、デベロッパーの販売データ(9月中旬まで)
- 🗓️ 確報:10月23日(金)
| 区分 | 4〜6月 | 7〜9月(速報) |
|---|---|---|
| 民間住宅 全体 | +0.5% | +1.4% |
| ランデッド(戸建てなど) | +2.5% | +2.8% |
| 非ランデッド(コンドなど) | −0.1% | +0.9% |
| うち CCR(都心の中心部) | +1.8% | −0.1% |
| うち RCR(都心の周辺部) | −1.2% | +0.2% |
| うち OCR | −0.1% | +2.2% |
コンドなどでは、前の四半期は都心(CCR)が上がり、RCRとOCRは下がっていました。今回は逆に郊外(OCR)の上昇が目立ちます。
URAは「速報値は実際の変化と異なることがある」と断っています。23日の確報で数字が変わる可能性があります。
出典: URA 発表
CCR・RCR・OCRとは

URAがコンドなどの統計で使う、シンガポールを3つに分けた区分です。
| 区分 | URAの定義 | 地名の例 |
|---|---|---|
| CCR (Core Central Region) |
郵便地区9・10・11、Downtown Core、セントーサ | Orchard、River Valley、Tanglin、Holland Road、Novena |
| RCR (Rest of Central Region) |
Central Region(22の計画地区)のうち、CCR以外 | Toa Payoh、Bishan、Geylang |
| OCR (Outside Central Region) |
Central Regionの外にある計画地区 | Bedok、Tampines、Pasir Ris、Sengkang、Punggol |
日本でいう「都心・準都心・郊外」に近い分け方です。ただし線引きは地名のイメージではなく、郵便地区と計画地区で決まります。
自宅が郵便地区9・10・11に入るかどうかは、郵便番号の上2けた(22〜30なら該当)で確認できます。
出典: URA 用語の定義/URA 郵便地区の一覧
賃貸で住む駐在家族に関係ある?

今回の速報だけでは、家賃が上がるか下がるかは分かりません。
- 🏠 速報の対象は売買価格の指数。家賃の数字は載っていない
- 📅 10月15日(木):9月分の賃貸契約データ(月次)をURAが更新
- 📅 10月23日(金):第3四半期の不動産統計一式と、通り名ごとのコンドなどの家賃の中央値をURAが公表
売買価格と家賃は、同じ方向に動くとは限りません。前回の確報(4〜6月)では、民間住宅の家賃は全体で+0.7%。
コンドなどはCCRが+1.2%、RCRが横ばい、OCRは−0.3%でした。同じ時期の売買価格はRCRが−1.2%だったので、エリアごとに見ても動きは一致していません。
出典: URA 第2四半期の統計
編集部としては、年内に更新や住み替えを控えている方は、10月23日の統計を見てからオーナーやエージェントと話すのがよいと考えます。
交渉の材料として使いやすいのは、指数よりも「同じコンドで最近いくらで契約されたか」です。URAの賃貸契約の検索では、過去60か月分の契約を調べられます。
調べ方は家賃相場の調べ方にまとめています。23日の公表後に数字を更新します。
出典: URA 公表予定/URA 賃貸契約の検索
HDBの中古価格は3四半期続けて下落
HDB(公団住宅)のリセール価格指数は、速報で202.4。前期比−0.2%でした。
- 📉 2026年1〜3月:−0.1%
- 📉 4〜6月:−0.3%
- 📉 7〜9月(速報):−0.2%
こちらも中古の売買価格の指数で、HDBの家賃を示すものではありません。民間住宅が上がり、HDBの中古は小幅に下がるという、違う動きになっています。
HDBを借りて住んでいる方や、ローカルの住宅事情を知っておきたい方は、参考として押さえておけば十分です。
出典: HDB 発表
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最終確認日: 2026年10月2日。数字は速報値で、10月23日の確報で変わることがあります。この記事は住宅の売買をおすすめするものではありません。


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