シンガポールのペットボトル・缶デポジット返金ガイド|10セントの返し方と返却場所

並んだペットボトル(イメージ)

スーパーのレジで「あれ、飲み物が少し高い?」と感じた方、いませんか。

シンガポールでは、ペットボトルや缶の飲み物に10セントのデポジット(預かり金)がつく制度があります。この制度が、10月1日から本格実施に入りました。

空き容器を返せば全額戻ってきます。返し方さえ覚えれば損はしません。

この記事はこんな方に

  • 💼働く側(駐在員ご本人)にとって職場やコンビニで買う飲み物の、デポジットの受け取り方がわかる
  • 🏡帯同する側(ご家族・パートナー)にとって毎日の買い物で払う預かり金を、取りこぼさずに返してもらえる

ざっくり言うと

  • 💰デポジットは1本10セント。プラスチック・金属の飲料容器(150ml〜3L)が対象
  • ♻️返し方は空にして、つぶさずに「Return Right」の返却機へ
  • 💳返金はSimplyGo EZ-LinkカードかDBS PayLah!で受け取ります
目次

飲料容器のデポジット制度とは? 10月から何が変わった?

スーパーの飲料売り場(イメージ)
スーパーの飲料売り場(イメージ)

飲み物を買うときに10セントを預け、容器を返すと戻ってくる制度です。

  • 📅 制度の開始:2026年4月1日
  • 🔄 移行期間:2026年4月1日〜9月30日
  • ✅ 本格実施:2026年10月1日から
  • 💰 デポジット:1本10セント(GST〔消費税にあたる税〕はかかりません)
  • 🏢 運営:BCRS Ltd.(NEAの認可を受けた非営利の運営団体)

正式名は Beverage Container Return Scheme(BCRS)。

9月までの移行期間は、同じ飲み物でも目印の「デポジットマーク(BCRS Deposit Mark)」がある容器とない容器が店頭に混ざっていました。

10月1日からは、対象の飲み物はすべてマークつきで売られるのが原則です。

出典: NEA 消費者向け案内

ただし、NEA(国家環境庁)の承認を受けた小規模な小売店や非営利団体(NPO)には、猶予が認められています。

マークのない旧在庫を10月31日までに売り切る(NPOは販売せず、支援先に配り切る)ための猶予です。

マークのない商品にはデポジットはかからず、返金もありません。

出典: NEA 発表

対象になる容器・ならない容器

見分け方はひとつ。容器にデポジットマークがあるかどうかです。

区分 内容
対象 プラスチック容器(ペットボトルなど)・金属容器(アルミ缶、スチール缶)に入った150ml〜3Lの飲み物。水、ソフトドリンク、ジュース、乳飲料、お酒など
対象外 ガラスびん、紙パック、パウチ、150ml未満または3Lを超える容器、お店でその場で作って売る飲み物、医療用の特別な食品

牛乳の紙パックやワインのびんは対象外なので、これまでどおりの捨て方で大丈夫です。マークつきの容器なら、ホーカーで買ったものでも、もらい物でも返金を受けられます。

出典: recycle.gov.sg 案内/Return Right FAQ

返し方は5ステップ

空のペットボトル(イメージ)
空のペットボトル(イメージ)

「空にする・つぶさない・バーコードを傷つけない」の3つがポイントです。

  • 🔍 1. デポジットマークがあるか確認する
  • 💧 2. 中身を空にする(軽くすすぐとなお良い)
  • 🚫 3. つぶさない。バーコードが読めないと受け付けられません
  • 📥 4. 返却機(RVM)に1本ずつ入れる。本数の上限はありません
  • 💳 5. SimplyGo EZ-Linkカードをタッチ、またはDBS PayLah!のQRをかざして返金を受け取る

日本ではペットボトルをつぶして出す地域も多いですが、ここではつぶさずに返します。つぶれた容器や、バーコードが読めない容器は機械が受け付けません。

返金に使えるのは、SimplyGo EZ-Linkの物理カードと、DBS PayLah!の2つ。

PayNowのQR、SimplyGoアプリ、NETS FlashPayカードは使えません。学生・シニアはコンセッションカード(割引カード)でも受け取れます。

DBS PayLah!を使っていないご家庭は、SimplyGo EZ-Linkカードを持って行くのが手軽です。

出典: Return Right 公式/NEA 制度案内

返金がうまくいかないときは、機械からサービスチケットが出ます。発行から30日以内に、チケットのQRコードから申請してください。

返却場所の探し方

公式サイトの地図に郵便番号を入れると、近くの返却機が見つかります。

  • 📍 設置場所:大型スーパー(売り場面積200m²超)、タウンセンター、HDB(公営住宅)の1階(void deck)、一部のホーカーセンター
  • 🔢 台数:当初計画の1,070台を設置済み(2026年8月の国会答弁)。開始から1年以内に約2,000か所へ増える予定
  • 🗺️ 探し方:Return Rightの返却機検索ページ(Find your nearest Return Right machine)で郵便番号か現在地から検索
  • ☎️ 困ったとき:ヘルプライン +65 6035 5882(毎日9:00〜18:00、祝日を含む)

コンド住まいのご家庭は、いつも行くスーパーに返却機があるかを一度調べておくと、買い物のついでに返せて続けやすいと思います。

出典: Return Right 返却機マップ/MSE 国会答弁

家計への影響と、日本との違い

小銭(イメージ)
小銭(イメージ)

返せば実質の負担はゼロ。返さなければ、その分がそのまま出費になります。

買う本数 先に払うデポジット
週10本 週S$1.00(年52週でS$52)
週20本 週S$2.00(年52週でS$104)
24本入りケース1箱 S$2.40

日本では、ペットボトルや缶は自治体のルールで分別して出すのが基本です。買うときに預かり金を払う仕組みは一般的ではありません。

シンガポールでは「返却機まで持って行って、はじめてお金が戻る」点が大きな違いです。

出典: 環境省 容器包装リサイクル法

駐在家族が気をつけたい3つのこと

コンドのリサイクルビンに入れると返金されない

青いリサイクルビンに入れること自体はできますが、マークつき容器の10セントは戻りません。返金を受けるには、Return Rightの返却機へ持って行く必要があります。

玄関やベランダに「返却用の袋」をひとつ作り、つぶさずにためておくのがおすすめです。

まとめ買い・ネットスーパーは合計額を確認

大手スーパーの棚の値札はデポジットを含まない価格で、10セントは会計のときに加算されます。ケース買いをすると本数分がまとまって上乗せされるので、ネットスーパーでも注文確定前の合計額を見ておくと安心です。

子どもと一緒に返しに行く

1本ずつ入れてカードをタッチする作業は、子どもにも分かりやすいもの。「戻ってきた分はおこづかい」と決めれば、リサイクルとお金の両方を学ぶ機会になりそうです。

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最終確認日: 2026年10月2日。返却機の設置場所や返金方法は変わることがあります。最新情報はNEAとReturn Rightの公式サイトで確認してください。

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この記事を書いた人

シンガポールで暮らす日本人家族のための生活情報メディアです。週末のおでかけ、学校・習い事、住まい、お金や手続きのことまで、「知りたかった」をわかりやすくまとめています。読者の皆様にとって有益な情報を掲載するよう努めております。情報の誤りやリクエストは、お問い合わせからお気軽にどうぞ。

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