駅の案内に4つの言語が並んでいるのを見て、「どうしていろいろな人が住んでいるの?」と子どもに聞かれたことはありませんか。その答えを見せてくれるのが、チャイナタウン、リトルインディア、カンポングラムの3つの街。
MRT(都市鉄道)でつながっていて、週末1日で回れます。
この記事はこんな方に
- 💼働く側(駐在員ご本人)にとって多民族の同僚や取引先の文化的な背景を理解できる
- 🏡帯同する側(ご家族・パートナー)にとって子どもと1日で3つの街を歩く、無理のない回り方がわかる
ざっくり言うと
- 🗺️成り立ちは1822年の都市計画で民族ごとに住む場所が決められたのが始まり
- 🚇回り方は午前チャイナタウン→昼リトルインディア→午後カンポングラムの順がスムーズ
- 👟注意点は月曜はIndian Heritage Centre、金曜はサルタン・モスクの見学が休み。肩とひざが隠れる服で
なぜ民族ごとの街があるの?
始まりは、ラッフルズの指示で1822年に作られた都市計画「ジャクソン・プラン」です。
この計画で、民族ごとに住む場所が割り当てられました。
- 華人:シンガポール川の南西(今のチャイナタウン)
- ブギス人やアラブ商人:スルタンの住まいがあったカンポングラム
- インド系ムスリム:川の上流
リトルインディアは、1820年代からレンガ工場や牛の取引で働くインド系の人が集まってできた街です。
今のシンガポールの居住者は、華人73.9%、マレー系13.5%、インド系9.0%、その他3.6%(2026年6月末)。公用語は英語・マレー語・華語・タミル語の4つで、国語はマレー語です。
国歌「マジュラ・シンガプーラ」もマレー語で歌われます。
子どもには次のように伝えるとわかりやすいでしょう。
「昔は民族ごとに住む場所が分かれていて、その名残が今の街の色。学校では英語で一緒に学び、家では自分の民族の言葉も大切にしている」
| 街 | ルーツ | 最寄り駅 | 見学の目安 |
|---|---|---|---|
| チャイナタウン | 華人 | Chinatown駅 | 2〜3時間 |
| リトルインディア | インド系 | Little India駅 | 1.5〜2時間 |
| カンポングラム | マレー系・アラブ系などのムスリム | Bugis駅 | 1.5〜2時間 |
チャイナタウン

Chinatown Heritage Centre
1950年代のショップハウスの暮らしを、再現された家の中で体感できる。
- ⏱️ 目安1時間
- 🚇 Chinatown駅A出口すぐ(48 Pagoda Street)
- 🕘 毎日10:00〜20:00(最終入場19:15)。2026年10月13日はメンテナンス休館
- 💰 有料。3歳未満無料、シンガポール居住者(パス保持者を含む)は割引料金
ショップハウスの台所やトイレまで再現され、子どもの反応がいい展示です。時間帯ごとに定員があるので週末は事前予約を。
ベビーカー置き場とエレベーターあり。
Buddha Tooth Relic Temple・Sri Mariamman Temple・Thian Hock Keng
中華街の中に仏教寺院とヒンドゥー寺院が並ぶ、シンガポールらしい一角。
- 📍 仏牙寺(Buddha Tooth Relic Temple): 288 South Bridge Road
- 📍 スリ・マリアマン寺院: 244 South Bridge Road。12:00〜18:00は閉まる
- 📍 天福宮(Thian Hock Keng): Telok Ayer駅が最寄り
仏牙寺は2007年開館の赤と金の寺院。スリ・マリアマン寺院はシンガポール最初のヒンドゥー寺院で、1973年に国定記念物に。
1842年完成の天福宮は航海の女神・媽祖をまつる福建系の寺院で、昔は目の前が海岸でした。
🍜 子どもが食べやすいのは、チキンライスや点心。
リトルインディア

Indian Heritage Centre
インド系移民の歴史を、展示でコンパクトにたどれる国立の施設。
- ⏱️ 目安1時間
- 🚇 Little India駅E出口(5 Campbell Lane)
- 🕘 火〜日10:00〜18:00(最終入場17:30)。月曜休館(祝日でも休み)
- 💰 外国人: 大人S$10、学生・シニアS$8、6歳未満無料(シンガポール国民・PRは無料)
駐在家族は外国人料金です。展示を見てから歩くと、タミル文字の看板やサリーの店の見え方が変わります。
Sri Veeramakaliamman Temple
セラングーン・ロードに建つ、1855年創建のヒンドゥー寺院。
- 📍 141 Serangoon Road
入口の塔には神様の像がびっしり。子どもと探しながら眺めるだけでも楽しめます。
Tekka Centre
市場とホーカーが一緒になった、リトルインディアの台所。
- 🚇 Little India駅の近く
元の市場は1915年に建てられ、昔は「Kandang Kerbau(水牛の囲い)市場」と呼ばれていました。牛の取引で栄えた街の名残です。
🍛 子どもにはロティ・プラタ(甘いシュガー味も)が食べやすいでしょう。
カンポングラム

Sultan Mosque(サルタン・モスク)
金色のドームが目印。ムスリムでなくても決まった時間に見学できる。
- 🚇 Bugis駅、またはJalan Besar駅から徒歩約10分(3 Muscat Street)
- 🕘 見学は土〜木10:00〜12:00・14:00〜16:00。金曜は見学不可
- 👗 男性は袖のある上衣と長ズボン、女性は長袖と足首までのボトム。ローブの貸出あり(先着順)
入口はBussorah Street側の5番ゲート。今の建物は1932年完成。
礼拝堂には職員同伴でないと入れません。フラッシュなしの写真は可。
Malay Heritage Centre
大規模な改装と修復を終えて再開しました。
- ⏱️ 目安1時間
- 🚇 Bugis駅(85 Sultan Gate)
建物は1840年代に建てられた旧王宮。1824年、スルタン・フセインと家族のためにこの一帯の土地が用意されたのが街の始まりです。
Haji Lane
壁画と小さなお店が並ぶ、写真好きの子が喜ぶ路地。
モスクのすぐ近くです。🍢 子どもにはサテやナシレマ(辛いサンバルは別添えで)がおすすめ。
宗教施設の見学マナー
- 肩とひざを隠す。子どもも同じです。仏牙寺も、背中や肩が出る服・ショートパンツ・ミニスカートは不可。
- 靴を脱ぐ。ヒンドゥー寺院とモスクは入口で脱ぎます。脱ぎ履きしやすいサンダルが楽。
- 時間を合わせる。サルタン・モスクは金曜と昼の時間帯、スリ・マリアマン寺院は昼(12:00〜18:00)に入れません。
子連れのコツ
- 暑さ対策が最優先。屋外を歩く時間が長いので、帽子・水・冷房のある施設での休憩をセットに(暑さ対策)。
- ベビーカーより抱っこひも。ショップハウス前の歩道は段差が多く、寺院では靴を脱ぐので、抱っこひもが動きやすいです。
1日で回るならモデルルート
土日か火〜木曜がおすすめ。月曜はIndian Heritage Centre、金曜はモスク見学が休みです。
| 時間 | 行程 |
|---|---|
| 9:30 | スリ・マリアマン寺院・仏牙寺(午前中に) |
| 10:30 | Chinatown Heritage Centre(予約した時間帯に) |
| 11:45 | ノースイースト線で3駅、Little India駅へ |
| 12:00 | Tekka Centreでランチ → 寺院 |
| 13:30 | Indian Heritage Centre |
| 14:45 | ダウンタウン線で2駅、Bugis駅へ |
| 15:00 | サルタン・モスク(見学は16:00まで) |
| 15:45 | Malay Heritage Centre → Haji Laneで休憩 |
よくある質問
何歳くらいから楽しめますか?
展示を楽しめるのは小学生くらいから。未就学児なら1日1街に絞り、寺院の色や食べ物を中心に短めに。
博物館は駐在家族も有料ですか?
はい。国立系の施設は国民・PR(永住者)は無料でも、駐在家族は外国人料金です。
1つだけ選ぶならどこ?
チャイナタウン。移民の暮らしの展示に加え、仏教・ヒンドゥー教・中国の伝統的な寺院が徒歩圏に集まっています。
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開館時間・料金・見学時間は変わることがあります。お出かけ前に各施設の公式ページをご覧ください。
最終確認日: 2026-10-02 / 最新情報は公式ページよりご確認ください。


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