来年の一時帰国に向けて航空券を探していて、明細に見慣れない項目が増えたことに気づいた方もいるかもしれません。
SAF(持続可能な航空燃料)のための課徴金「SAF Levy」がかかるようになりました。
対象は、10月1日(木)以降に販売された航空券のうち、2027年1月1日(金)以降にシンガポールを出る便です。
日本行きはいくらなのか、どの航空券が対象なのかを、公式発表の範囲で整理します。
この記事はこんな方に
- 💼働く側(駐在員ご本人)にとって出張や一時帰国の航空券で、いつから・いくら上乗せされるかがわかります
- 🏡帯同する側(ご家族・パートナー)にとって家族分の合計額と、明細のどこを見ればよいかがわかります
ざっくり言うと
- ✈️日本行きのエコノミーは1人S$2.80。家族4人でS$11.20
- 📅対象になるのは10月1日以降に買った、2027年1月1日以降にシンガポールを出る便
- 🎍この年末(12月出発)の一時帰国は対象外
どの航空券が対象?

「買った日」と「シンガポールを出る日」の両方が条件です。
- 🛒 買った日:2026年10月1日(木)以降
- 🛫 出発日:2027年1月1日(金)以降にシンガポールを出る便
- 🔁 乗り継ぎ:シンガポールで乗り継ぐだけの人は対象外
| 買った日 | 出発日 | 課徴金 |
|---|---|---|
| 9月30日までに購入 | いつでも | かからない |
| 10月1日以降に購入 | 2026年12月31日まで | かからない |
| 10月1日以降に購入 | 2027年1月1日以降 | かかる |
民間航空庁(CAAS)は、9月3日(木)の発表で課徴金を始める時期を示しました。
「2026年10月1日以降に販売された航空券」で「2027年1月1日以降にシンガポールを出発する便」から始めるとしています。
もとは2026年4月販売分・10月出発分からの予定でした。3月に延期が発表され、いまの日程になっています。
出典: CAAS 2026年9月の発表・CAAS 延期の発表
かかるのはシンガポールを出発する便です。そのため、この年末に12月出発で一時帰国する場合は、これから航空券を買っても対象になりません。
対象になるのは、2027年1月以降にシンガポールを出る旅行(旧正月や春・夏の一時帰国など)を、これから予約する場合です。
日本行きはいくら?行き先別の金額

日本行きは、エコノミーで1人S$2.80です。
- 💺 エコノミー・プレミアムエコノミー:S$2.80
- 🛋️ ビジネス・ファースト:S$11.20(エコノミーの4倍)
- 🗺️ 日本の区分:Band II(北東アジアなど)
※ Band(バンド)は行き先の地域による区分です。金額は1人あたりで、単位はシンガポールドル(S$)。「エコノミー」にはプレミアムエコノミーを含みます。「ビジネス以上」はビジネスクラスとファーストクラスです。
| 区分 | 行き先 | エコノミー | ビジネス以上 |
|---|---|---|---|
| Band I | 東南アジア(バンコクなど) | S$1.00 | S$4.00 |
| Band II | 北東アジア(東京など)、南アジア、オーストラリア、パプアニューギニア | S$2.80 | S$11.20 |
| Band III | 欧州、中東、アフリカ、中央・西アジア、太平洋諸島、ニュージーランド | S$6.40 | S$25.60 |
| Band IV | 米州(ニューヨークなど) | S$10.40 | S$41.60 |
金額は1人あたりで、行き先の区分と座席のクラスで決まります。プレミアムエコノミーは「エコノミー」側に入るので、日本行きならS$2.80です。
CAASは例として、エコノミーで次の金額を挙げています。
- バンコク:S$1.00
- 東京:S$2.80
- ロンドン:S$6.40
- ニューヨーク:S$10.40
出典: CAAS 航空会社向けの取り組みページ・CAAS 2025年11月の発表
複数の都市に寄る便は、シンガポールを出て最初に着く都市の区分で決まります。
家族4人で日本へ帰るといくら?
エコノミー4人でS$11.20。金額としては小さな上乗せです。
| 日本行きの座席 | 計算 | 合計 |
|---|---|---|
| 4人ともエコノミー(またはプレミアムエコノミー) | S$2.80 × 4 | S$11.20 |
| 大人2人がビジネス、子ども2人がエコノミー | S$11.20 × 2 + S$2.80 × 2 | S$28.00 |
| 4人ともビジネス | S$11.20 × 4 | S$44.80 |
上の表は、公式の金額を使い、4人がそれぞれ座席を取る前提で編集部が計算したものです。かかるのはシンガポールを出る便だけなので、シンガポール発の往復航空券なら、上乗せは行きの1回分です。
編集部としては、この課徴金を避けるために予約の時期や行き先を変える必要はないと考えます。航空券そのものの値動きのほうがずっと大きいので、学校の休みや仕事の都合に合う便を選ぶのがよさそうです。
航空券の明細ではどう見える?SAFとは

運賃の内訳に、ほかの税金・料金と並んで独立した1行で表示されます。
- 🧾 表示:運賃の内訳に、SAF課徴金が独立した項目として載る
- 🏢 集める人:航空会社
- 🌱 使いみち:SAFなどの購入
CAASは、課徴金を「ほかの税金や料金と同じように、運賃の内訳に独立した項目として示さなければならない」としています。集めるのは航空会社です。
予約のときは、税金・料金の内訳を開いて確かめてみてください。
出典: CAAS 2026年9月の発表・CAAS 2025年11月の発表
SAFは、いまの航空機にそのまま使える燃料です。二酸化炭素の排出を最大80%減らせると説明されています。
シンガポールは2027年から、使う燃料の1%をSAFにする目標を掲げています。2030年までに3〜5%へ引き上げることを目指しています。
集めた課徴金は専用の基金に入り、SAFなどの購入と事務の費用に使われます。
出典: CAAS 航空会社向けの取り組みページ・CAAS 2026年9月の発表
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最終確認日: 2026年10月3日。金額と対象は民間航空庁(CAAS)の発表にもとづきます。実際の請求額は、予約時に航空会社の運賃内訳でご確認ください。


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